【隙間のない高気密高断熱の住宅】
ということを証明するには、気密測定の実施が必要不可欠です。
気密測定とは
気密測定とは、住宅の隙間の面積を専用の機械を使用して計測する方法です。 この計算によって割り出されたC値によってその住宅の気密性が実証されます。
C値は1.0cm2/m2を切る程度の住宅であれば気密性が高いと評価され、C値がより0に近づけば近づくほど気密性が高く高気密住宅といえます。
気密測定のタイミングと意味
気密測定のタイミングとしては工事途中で実施する中間気密測定と完成時に実施する完成気密測定があります。
㈱日本中央住販では断熱材の施工直後に実施する中間時の気密検査を重要に考えています。
まずは気密測定に向けて施工途中ゆえに発生している隙間を塞ぐのですが、このタイミングでサーモカメラを使って断熱材の欠損部分(断熱材の施工の弱い個所)を調べます。
サーモカメラで見ると断熱材の施工不良があれば一目瞭然、色で周囲との違いが明確になります。
こういった部分をあらかじめ補修し、その後気密測定を実施します。
このような対策を事前に取る事で断熱材の施工不良を防ぎ、目標としているC値を目指すことが出来ます。
また完成時には石膏ボードやクロスなどが貼られ更に気密が上がっているので、対策が打てるタイミングで実施する事が重要だと考えています。
気密測定の方法と手順
①気密測定器の設置
気密測定器を搬入し窓に設置します。
②換気口を全て目張りする
住宅の配管や換気口の穴が開いている箇所の全てを養生テープなどで目張りし、完全に塞ぎます。
③送風機で室内の空気を外へ出す
送風機で室内の空気を外へ向けて吸い出して室内と室外の圧力差を計測します。 同時にその風量を計測することで、建物全体の正確な隙間の大きさとC値を割り出すことができます。
④外の風力を測定チェック
気密測定を行う前に外の風の強さを計測します。 基本的に風速3m/s以下でなければ測定できないという規定があります。
⑤気密測定開始
測定器を起動し建物の圧力差が50paまでかかるかチェックします。 50paという圧力差の数値が出なければ測定はできません。 また、C値が3.0cm2/m2以上になると気密性が悪い建物の場合は測定不可能になります。 つまり気密性の高い建物しか測定ができないということです。
⑥測定終了と結果確認
気密測定は5点計測し建物全体の隙間やC値を算出します。
つい最近、完成した我々の京都のモデルハウスでは0.45という数値が出ました。 これは一般的な家(C値2.0)の隙間がハガキ5枚程度の大きさに対して、ハガキ1枚分程度の隙間しかない事を意味しています。良く言われるC値1.0の高気密住宅でもハガキ2枚半くらいの大きさであることを考えると如何に隙間が小さいかを理解いただけると思います。