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猫と暮らす家に住みたい!快適な間取りや今すぐ実践できるアイデアを紹介

猫と暮らす家では、愛猫だけでなく飼い主さんのストレスも最小限に抑えたいものです。快適な生活を手に入れるためには、習性やお世話のコツを理解しておきましょう。今回の記事は、猫の好きなことや嫌いなこと、間取りの注意点をわかりやすく解説します。具体的なアイデアも紹介するので、愛猫との住まいをより良くしたい飼い主さんは、ぜひ最後までお読みください。

猫の好みや苦手なことを理解しよう

正面を見つめる子猫

家の間取りを考える前に、猫の習性に付いて理解しておく必要があります。ストレスフリーな生活を送るためにも、猫の好きなこと、嫌いなことに応じた対策を講じるためです。

猫が好きなこと

猫の好みや行動は、狩りをしていた野生時代の生活習慣に影響されています。人間にとって理解しにくい側面もあるので、代表的な例を5つ挙げてみましょう。

高い場所に上る

猫は本能的に高い場所を好む傾向があり、気がついたらタンスや本棚の上にいたというケースも珍しくありません。高所を好むのは、外敵から身を守ったり、獲物を見つけたりしていた時代の名残と考えられます。飼い主さんからは危険に見えるかもしれませんが、優れた平衡感覚を持つ猫にとっては安全な場所です。心配せずに温かく見守ってあげましょう。

狭い空間に入り込む

愛猫が狭い場所に入り込む様子を見て、不思議な気持ちになったことがあるかもしれません。猫の祖先は中東に生息するリビアヤマネコとされ、砂漠の穴倉に潜みながら外敵から身を隠し、ネズミなどの獲物を捕らえていました。猫が狭い場所を好むのは、狩りをしていた頃の習性が影響しているのです。

マーキング

マーキングとは、動物が自身の臭いを残すために、体の一部を擦り付けたり、糞尿や分泌物をかけたりする行為です。猫は自分の臭いが周囲に満ちていると安心する性質を持ち、家中いたる所に体をスリスリとこすりつけて縄張りを主張します。帰宅後の飼い主さんにすり寄ってくる場合は、外の臭いを消すためのマーキングです。甘えの一種でもあるので、自由にさせてあげましょう。

爪をとぐ

猫が爪とぎを好む理由はいくつかあるものの、獲物を狩るために鋭い爪を維持するというのが主な目的です。古い爪の下に新しい爪が生えてくるため、爪とぎによって古い爪を剥がします。マーキングやストレスの発散にも役立つため、爪とぎを止めさせるのは酷な話です。家の中に爪とぎをしても平気な場所を用意すれば、愛猫も飼い主さんも快適に暮らせます。

睡眠

猫は1日の15時間前後を寝て過ごすとされており、とくに子猫や老猫はさらに睡眠時間が長いという傾向があります。狩りに備えて体力を温存するために、野生時代からの本能が残っている証拠です。獲物や外敵が来たらすぐに対応できるよう、ほとんどの時間は熟睡していません。そのため、眠りは浅く、少しの物音でも目を覚まします。

猫が嫌いな3つのこと

猫はマイペースな性格なものの、犬と比べると嫌いなことに対してストレスを感じやすい傾向があります。下痢や食欲不振のような体調不良の原因ともなるため、嫌がることはできるだけ減らしてあげましょう。

大きな音や声

猫は聴力が優れているため、人間よりもはるかに幅広い音を聞き取れる特性があります。そのため、突然の大きな音や話し声は、非常に恐怖を感じる原因です。日常生活でも、工事の音や花火、雷などに敏感に反応する様子も多く見受けられます。人間にとっては気にならない音でも、猫にとってはストレスに感じる可能性があることを理解しておきましょう。

汚れたトイレ

猫は清潔な環境を好む動物なので、トイレや水飲み場が汚れていると強い拒否反応を示します。とくにトイレはきれいな状態を好み、汚れが残っていると排泄できません。トイレの砂の種類や量にも敏感に反応し、少しでも違和感があると排泄を我慢してしまいます。便秘や粗相を避けるためにも、トイレは清潔に保ちましょう。

環境の変化

猫は縄張り意識が強いため、新しい環境に慣れるまで時間がかかります。引っ越しのような大きな環境の変化は、できるだけ避けたい状況です。新しい家で安心できるよう、できるだけ前の家で使っていた食器やトイレを使いましょう。リフォームや模様替えをする際も、臭いが付いている布団や飼い主さんの洋服を近くに置いてあげると安心します。

猫と暮らす家の間取りを考える際のポイント

窓の外を眺めている三毛猫

猫の習性を理解した上で、快適に暮らせる家の間取りについて考えてみましょう。好みを尊重しつつ、性質にあわせた住まいを実現させるためのポイントを紹介します。

日当たりや風通しを工夫する

猫を外に出すのが難しいという理由から、室内で飼うケースは少なくありません。しかし、健康のためには、外の空気や日光に触れることも大切です。室内で飼育する場合でも、外の空気が感じられる場所を用意しましょう。

静かに過ごせる場所を確保する

猫は単独行動を好む動物のため、人の気配がある場所に長時間いると疲れてしまいます。そのため、誰にも干渉されずに過ごせる場所を確保しましょう。多頭飼いの場合は、それぞれが静かに過ごせる独自の場所を用意してあげることが大切です。

運動不足にならないようにする

室内で暮らす猫は、運動不足になりやすいという課題があります。肥満や生活習慣病の原因にもなるので、運動できるスペースを設けることが重要です。設置する場所に関しての条件はとくにありませんが、広くて人の出入りがある部屋をおすすめします。

見晴らしの良い場所をつくる

猫は自分のテリトリーから外の様子を眺めることが好きなため、見晴らしの良い場所に居場所を設けることが重要です。ただし、好みの場所は季節や時間によって変化するので、気分に応じて移動できるように複数のスポットを用意しましょう。

猫と暮らす家の注意点と対処法

キャットタワーの猫

猫との暮らしを快適にするためには、飼い主さんの負担を減らすための工夫も不可欠です。ペットとの生活で注意したい点や対処法を例に挙げ、わかりやすく解説します。

掃除のしやすさや汚れに強い床材を検討する

猫は春と秋に毛が生え変わり、ピーク時は普段の10倍も抜け毛が増えるとされています。猫と暮らす家では、季節に関係なく床材の掃除のしやすさが飼い主さんの手間を減らすポイントです。また、糞尿や吐瀉物による汚れを処理する機会も多く、汚れが付きにくい床選びをおすすめします。

壁紙は耐久性を考慮して選ぶ

猫はストレスを感じると、爪とぎによって発散します。普段は爪とぎを使っているのに、イライラしていると壁紙を傷つけてしまうというケースも珍しくありません。インテリアに合ったデザイン性だけでなく、耐久性も重視すると、いたずらによってボロボロになる可能性が下がります。

家族以外の目線で猫の臭い対策を考える

ペットとの暮らしでは、臭いが家に沁み付いてしまうというのが課題です。猫の場合、主な臭いの原因は糞尿に含まれるアンモニア臭となっています。対策としては、24時間換気システムの導入や、消臭機能の付いたクロスが効果的です。ペットの臭いは家族にとっては気にならない場合も多いので、ゲスト目線で対策を講じましょう。

足音が軽減する床を選ぶ

猫は高い場所が好きなため、1日に何度も上り下りをします。高い所から着地する際は、足音が響きやすいので注意が必要です。階下にリビングや寝室がある場合は、防音効果の高い床材を選びます。また、滑りやすい床だと猫の足腰に負担がかかってしまうため、滑り止めマットを敷いておくなどの工夫も大切です。

猫と暮らす家の快適度を上げるためのアイデア

あくびする子猫

猫がストレスなく生活するためには、リラックスできるスペースやストレス解消できるアイテムが欠かせません。猫と暮らす家に取り入れると便利なアイデアを8つ紹介します。

キャットウォークを設ける

キャットウォークとは、建築用語で「高所にある点検通路」を示す言葉です。しかし、猫との暮らしにおいては、高所に設けられた猫の通り道を意味します。リビングの壁にキャットウォークを設けると、愛猫が高い場所を楽しむ姿が見られて癒されるでしょう。猫にとっては、運動不足やストレス解消に役立ちます。

キャットタワーを置く

猫の遊具として知られるキャットタワーは、キャットツリーとも呼ばれます。愛猫が室内でも十分運動できると、賃貸住宅でも人気のアイテムです。突っ張りタイプや据え置きタイプなど多様な種類が存在し、設置も簡単です。ただし、子猫や老猫の場合は足腰への負担を考慮し、あまり背が高くないものを選びましょう。

日向ぼっこを定期的にさせる

猫にとっての日光浴は、ウイルスやダニのような寄生虫の増殖を抑える効果もあります。紫外線には殺菌や消毒作用があるため、定期的に太陽の光を浴びせてあげましょう。外に出なくとも、窓ガラス越しの日向ぼっこでも十分です。カーテンが閉まっていると日光が入りにくくなるため、日光が差し込むように調整してあげます。

猫が好む場所に爪とぎを設置

猫にとって爪とぎは不可欠な行動なものの、専用のスペースがないと家中の壁や家具が被害を受けてしまいます。大切な家具を守るためにも、猫が好む場所に爪とぎを設置してあげましょう。おすすめは家の中でマーキングしたくなる場所で、部屋の出入り口や柱の角になります。

危険な部屋への侵入はペットフェンスで防ぐ

キッチンや浴室のように猫が立ち入ると危険な部屋への侵入は、ペットフェンスで予防可能です。ただし、猫のジャンプ力は驚異的なため、助走なしでも150cmの高さを飛び越えてしまいます。体格や体力によって異なるものの、犬や赤ちゃん用のゲートではなく、天井まで届くフェンスがおすすめです。

自動洗浄トイレで猫のプライバシーを守る

猫は排泄中の姿を見られるのを嫌がるため、家族の目が届かない場所にトイレを置いてあげます。しかし、糞尿を処理するタイミングがつかみにくいという課題があるため、「自動洗浄トイレ」の使用が適しています。自動洗浄トイレは猫の動きを感知して、自動的に排泄物を処理してくれる仕組みです。

部屋に入らずに飼い主さんを確認できる覗き穴

猫は自分の姿が獲物に見えないように、頭だけ出して周囲を観察する習性があります。壁に頭が入るサイズの覗き穴を設けると、部屋に入らずに飼い主さんの姿を確認できて便利です。たとえば、リモートワークで部屋から猫を締め出さなければならない場合も、覗き穴があればお互いに安心できます。

猫が自由に出入りできるペットドアは便利

ペットが通り抜けられる小さな窓が扉に付いているペットドアは、猫との暮らしにも役立ちます。気まぐれな猫は、自分の好きなときに部屋の出入りをしたがるものです。ペットドアがあれば、飼い主さんがドアを開け閉めしなくても自由に出入りできます。また、冷暖房を使う季節でも、室温の変化が少なくて快適です。

猫の習性に合った家づくりで快適に暮らそう

猫の餌を準備する飼い主

猫と暮らす家を快適にするためには、猫の習性に合った間取りや設備が必要です。たとえば、キャットウォークやペットドアを設置すれば、猫がストレスなく過ごせます。また、飼い主さんの負担を減らすためには、掃除のしやすさや臭い対策も重要です。壁や床の素材やペット専用アイテムの導入を検討し、愛猫と飼い主さんが快適に暮らせる家を実現させましょう。

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