ブログ

BLOG



皆さんはご自身のスキンケア、どんなことをされていますか?
女性なら、洗顔や保湿など色々されている方も多いと思いますが、皆さんはご自身のお子さんにも何かスキンケアをされていますか?

子どもにスキンケア?と思われるかもしれませんが、実は子どもにこそスキンケアは必要なんです。

そのうちの1つ、紫外線対策(日焼け対策)

紫外線対策と聞くと、まず「日焼け止め」が思い浮かびますが、赤ちゃんにも日焼け止めをしていいのでしょうか?

今回は、多くのママが悩む「赤ちゃんに日焼け止めはいつから?」について解説します。


これから出産される方、赤ちゃんの子育て真っ最中の方に見ていただければ幸いです。

 

 

赤ちゃんに日焼け止めは必要?

 



ここでは、赤ちゃんに日焼け止めが必要なのかどうかを解説します。

結論からいうと、赤ちゃんに日焼け止めは「必要」です。

なぜ必要なのかを以下の項目に分けて説明していきますので、ぜひ参考にしてください。

①赤ちゃんの肌の構造
②紫外線の影響
③紫外線の種類

 

 

①赤ちゃんの肌の構造

 


皆さんはお肌の状態についてどうなっているのかご存じでしょうか。

上の図は、大人の健康なお肌の断面図(左図)とバリア機能が低下した乾燥肌の断面図(右図)を表したものです。

私達のお肌の一番外側には角質層と呼ばれる層があり、その外側を皮脂膜という天然のクリームが覆っています。

この皮脂膜は、皮脂と汗がほどよく混ざって皮脂膜という水分の蒸発を防ぐ薄い膜をつくり、この皮脂膜が乾燥など外部の刺激からお肌を守って、潤いをキープするなど、皮脂にはお肌にとって重要な役割(バリア機能)があります 。

また、角質層内の細胞も隙間なくきれいにしっかり並んでいることにより同じような役割を果たします。


しかし、赤ちゃんのお肌はまだ未熟であることと皮脂膜の材料となる皮脂の分泌量が少ないため、バリア機能が十分ではありません


そのため、実は乾燥肌になりやすく、外部からの刺激を受けやすいのです(右図)。


この外部からの刺激には紫外線も含まれており、赤ちゃんは紫外線によるダメージを大人よりも受けやすいと言えます。


②紫外線の影響


皆さんは紫外線の影響と聞くと、何を思い浮かべますか?

紫外線と聞くと、まず思い浮かぶのが「日焼け」。
日焼けはお肌が赤くなるのですぐにわかりますよね。

ですが、紫外線による影響はそれだけではありません。

日焼けのようにすぐに肌に出てくるものもあれば、実は何年後、何十年後になって出てくるものもあるのです。

代表的なもので言うと、シミやシワ、そばかす。
女性が気になるものであれば、お肌のたるみなども有ります。

前述した通り、赤ちゃんのお肌は外部からのダメージを受けやすいですから、赤ちゃんにも紫外線対策をしてあげたいですね。



③紫外線の種類


紫外線には大きく分けて、「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3種類があります。
このうち、UV-Cについては、地球のオゾン層が吸収するため、地表には届きません。

地表に届く紫外線は「UV-A」と「UV-B」の2種類です。
そのため、一般に市販される日焼け止めは「UV-A」と「UV-B」を考慮されています。


■UV-Aとは

UV-Aはを浴びると、メラノサイト(色素細胞)が刺激され、メラニンが生成されることで肌が黒くなります。
これは一種の防衛反応で、肌を黒くすることで紫外線が皮膚の奥深くまで達するのを防ごうとしているのです。

UV-Aの影響は肌が黒くなるだけではありません。
波長が長い紫外線であることから肌の奥深くの真皮にまで到達し、シワやたるみといった光老化を引き起こします。

特にUV-Aには窓ガラスを通り抜ける性質があり、「屋内だから大丈夫だろう」と油断していると、知らない間に浴びてしまっていることがあります。

また、紫外線を浴びた後に肌がヒリヒリするといった症状がないことから、気付かない間に影響を受けていることも。

すぐに影響が出ないとしても、長い時間をかけて、じわじわと肌にダメージを蓄積していくのがUV-Aの特徴です。


■UV-Bとは

UV-Bを浴びると、肌が炎症を起こして赤くなり、やけどのような状態になります。
日焼けして肌がヒリヒリしたり、水ぶくれができたりするのはUV-Bの影響によるものです。

UV-BはUV-Aと比較して波長が短く、肌の奥深くにまで達することはありません。

UV-Bは肌表面の表皮に強く作用し、肌表面の細胞を傷つけ、炎症を引き起こします。

その結果、シミやそばかすなどの肌トラブルの原因になるのです。


■UV-Cとは

紫外線のうち、一番肌に悪影響があるのはUV-Cです。

UV-AやUV-Bに比べて波長が短くて、悪影響も大きいため、皮膚がんの原因になりやすいとされています。

しみ、しわ、たるみの原因はもちろん、短時間当たるだけで遺伝子をぼろぼろに破壊する強力な紫外線です。

これまではオゾン層に吸収されて、地上には届いていませんでした。
しかし近年のオゾン層破壊の問題によって、次第に危険性が増しつつあります。



赤ちゃんの日焼け対策の方法は?

 

 

ここでは、赤ちゃんの日焼け対策について普段から気を付けることができるポイントを紹介します。

具体的に気を付けるポイントは以下の通りです。

①衣服
②外出時の時間帯
③日焼け止めクリーム

赤ちゃんだけでなく、大人にも効果的な方法なので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

①衣服



赤ちゃんの日焼け対策として、まず衣服を気を付ける点があります。

長袖シャツなどの肌を覆う部分が多い衣服は、紫外線から身体を守ってくれます。
また、タオルなどで首元を巻くのもよいでしょう。

皮膚に到達する紫外線量を減らすためには、最近はUVカット生地の衣服なども販売されていますが、一般的には織目・編目のしっかり詰まった生地で濃い色調のものが理想とされています。

襟付きであれば首元までカバーできてより安心です。

さらに、夏場には通気性も考慮して、心地よく過ごせるものを選びましょう。

日傘や帽子の利用も効果的です。
日傘なら紫外線防御率の高いものを、帽子ならつばの広いものを選ぶのがいいでしょう。

 

②外出時の時間帯



紫外線量を時刻別に見てみると、太陽が最も高くなる正午前後~14時位にピークを迎えます。
屋外に出る用事があるときは、できるだけピークの時間帯を避けるようにしましょう。

また、外出時に日陰を選んで歩くのも有効な対策です。
ただし、紫外線には太陽から直接降りかかるものだけでなく、地表や建物から反射していることもあります。

直接日光にあたっていなくても、紫外線を浴びていることをいつも意識しておきましょう。


③日焼け止めクリーム



顔など皮膚を覆いづらいところには、日やけ止めクリームを使うのが効果的です。

いろいろなタイプの日やけ止めがあるので、肌質や使用するシチュエーションに合わせて選びましょう。

赤ちゃんの日焼け止めクリームの選び方は次項で解説します。

  

赤ちゃんの日焼け止めクリームの選び方

 

 

ここでは、赤ちゃんの日焼け止めクリームの選び方について説明します。

赤ちゃんの日焼け止めクリームを選ぶ際に注目したい点は以下の通りです。

 

①SPF、PA

②紫外線吸収剤

③落としやすさ

 

それぞれを詳しく見ていきましょう。

 

 

①SPF、PA



肌トラブルを防ぐために欠かせない、毎日の日焼け止め。
選ぶときの目安になるSPFとPAについて、詳しくチェックしてみましょう。


■SPF

SPFとはSun Protection Factorの略で、日やけを起こしたり、皮膚がんの原因となるUVBをカットする目安になる数値です。
最大値は50で、50以上は「50+」と表示されます。


■PA

PAはProtection Grade of UVAの略で、しみ、しわ、たるみなどの原因の1つとなるUVAの防止効果を表しています。
「PA+」から「PA++++」の4段階で表示され、+の数が多いほどUVAのカット効果が高いです。



赤ちゃん用に日焼け止めクリームを選ぶなら、SPFとPAの数値が高すぎるものを避け、低負担で使えるものを選ぶことが大切です。

普段使いならSPFは10~20ほどあれば十分ですし、PAも+~++くらいまでで十分

レジャーなどで長時間出かける予定があるのなら、SPFとPAが高いものを別に用意して使うのがおすすめです。


 

②紫外線吸収剤



日焼け止めには、紫外線防止剤として紫外線吸収剤もしくは、紫外線散乱剤が使用されています。
紫外線吸収剤だけを用いた製品、紫外線散乱剤のみを用いた製品、両方を使用している製品があります。


紫外線吸収剤は紫外線を吸収して、熱や赤外線などのエネルギーに変化させて放出することで、紫外線が皮膚に届かないようにします。

それに対して紫外線散乱剤は、紫外線を反射させ散乱させることで、皮膚に紫外線が届くのを防ぎます。


紫外線吸収剤は、肌に塗った吸収剤と紫外線が化学反応を起こして紫外線を吸収するため、肌が敏感な方や体質によっては刺激となるケースがあります。

そのため、肌によくないイメージをもつ方もいますが、日本で販売されている紫外線吸収剤を使った日焼け止めはすべて安全性が確認されているものです。


ただし、赤ちゃんのお肌は敏感です。
刺激が起こる可能性を考えると、紫外線吸収剤が入っている日焼け止めクリームは避けたほうがいいしょう。



③落としやすさ



赤ちゃん用の日焼け止めは石けんやお湯で簡単に落とせるものも多くなっています。
しかし、これを鵜呑みにせず、口コミもあわせて確認してください。


石けんやお湯で落とせると記載されていても、口コミでは落ちにくさが指摘されている商品もあります。

これでは強めの洗浄が必要になり、せっかく負担の少ないものを選んだ意味がありません。
優しい洗浄できちんと落とせるかどうか、確認して選ぶようにしましょう。

ちなみに注意したいポイントが、「石けんで落とせる」と記載されているもの。
これは石けんなど洗浄剤を使わないと落とせません。



赤ちゃんの日焼け止めクリームはいつから?

 

 

ここでは、赤ちゃんに日焼け止めクリームはいつから使用していいのかを解説します。

 

結論から言うと、新生児期から使用して大丈夫です。

 

赤ちゃんに使う日焼け止めは大人用ではなく、赤ちゃんの肌にも使えるベビー用・子供用の低刺激な日焼け止めを使うのがベスト。

 

新生児期から使用できるものもあるため、いつから使用できるものかチェックしましょう。

 

 

赤ちゃんの日焼け止めクリームを塗るポイント

 



ここでは、赤ちゃんに日焼け止めクリームを塗る時のポイントについて解説します。


具体的には以下の通りです。

・優しい力で塗る
・汗をかいたら塗りなおす
・塗り忘れに注意


それぞれを詳しく見ていきましょう。



■優しい力で塗る


赤ちゃんに日焼け止めクリームを塗る時は、力を入れてごしごしと塗らず、優しい力でクリームを伸ばすように塗りましょう。

塗る時に力を入れてしまうと摩擦が生じ、赤ちゃんのお肌へ刺激を与えてしまうことになります。



■汗をかいたら塗りなおす


赤ちゃんに限らず子どもはよく汗をかきます。
汗をかくと、日焼け止めクリームが落ちてしまうことがあります。

ですので、お子さんが汗をかいたときは
①汗をふき取る
②日焼け止めクリームを塗りなおす
という順番で日焼け止めクリームを塗りなおしましょう。



■塗り忘れに注意


意外に多いのが塗り忘れ。
顔や腕、足はしっかり塗っていても、実は塗っていない場所があります。

例えば、
・耳、耳の裏
・首の裏
です。

意外と塗り忘れていて日焼けする部位でもあるので、忘れずに塗りましょう。

 

 

赤ちゃんにも日焼け止め対策して健やかなお肌を

 



多くのママが悩む「赤ちゃんに日焼け止めはいつから?」についてや「日焼け止めクリームの選び方」などを解説しましたが、いかがでしたか?

大人よりもデリケートな赤ちゃんの肌は日焼け止めできちんと紫外線対策が必要。
また日焼け止めは、赤ちゃんの肌に配慮した低刺激な処方を選ぶことが大切です。

シーンや場所によって日焼け止めをうまく取り入れ、屋外活動を快適に過ごしてくださいね。

 

この記事がこれから出産される方、新米ママの参考になれば幸いです。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

  • 家づくりコラム バナー
  • 家づくりコラム バナー
  • 家づくりコラム バナー