庭の芝生の手入れに疲れていませんか?
芝生の庭は誰もが憧れますが、綺麗に維持するには、手入れやメンテナンスに多くの時間と労力・維持費がかかります。
そこでこの記事では、芝生の代替えアイデア7選とそれぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。
芝生をやめて、庭のリフォームを考えている方は、ぜひ参考にして下さい。
庭の芝生をやめるメリット・デメリット
芝生をやめることで、メンテナンスフリーのおしゃれな庭にリフォームできます。しかし、芝生をやめるにはメリットだけでなくデメリットもあるため、どちらも踏まえた上で慎重に検討しましょう。
庭の芝生をやめるメリット
- メンテナンス(芝刈り・水やり・除草等)が楽になる
- ランニングコスト(肥料代・水道代等)がなくなる場合がある
- 庭の模様替えができる
庭の芝生をやめるデメリット
- 芝生の撤去費用や新たな舗装の初期費用がかかる
- 舗装に変更することで、庭全体の温度が上昇する
- 天然芝ならではの自然の癒しが得られない
芝生をやめることは、手入れの手間やコストを削減できるなどの大きなメリットがありますが、見た目や温度調節機能の低下などのデメリットも考慮する必要があります。各家庭の庭の使い方に合わせて検討しましょう。
おすすめ!庭の芝生の代替アイデア7選
この章では、芝生の代替としておすすめのアイデアを7つご紹介します。それぞれのアイデアには、メリット・デメリットがあるので、各家庭のライフスタイルに合ったものを選んでください。
- 人工芝
- 土間コンクリート
- グランドカバー
- ウッドデッキ
- タイル・レンガ・石張り
- 防草シート+砂利
- 固まる土
それでは、以下で詳しく解説していきます。
アイデア1:人工芝
人工芝は、天然芝の見た目を再現しつつ手入れが楽なので、最も人気がある代替アイデアです。
芝生の美しい緑を再現し、メンテナンスの手間やランニングコストを大幅に減らすことができます。
仕事や家事に忙しい方や、庭の手入れに時間をかけたくない方にとっておすすめです。
人工芝のメリット
- 天然芝に非常に近い見た目と触り心地
- 高品質の人工芝は耐久性が高く、長期間使用できる
- メンテナンスフリー
- 年間を通じて緑が楽しめる
- ランニングコスト削減
人工芝のデメリット
- 初期費用が高い
- 夏場は人工芝が熱くなることがある
- 古くなると張替が必要になる
- 火気厳禁なのでバーベキューをするときは注意が必要
人工芝は、手入れが簡単で天然芝のような美しい庭を再現できます。初期費用はかかるものの、長期的なコスト削減や年間を通じての美しさを考えると、非常にメリットが多いです。
アイデア2:土間コンクリート
土間コンクリートは、メンテナンスフリーで耐久性に優れ、庭を機能的かつシンプルにする選択肢です。
また、自由に形や大きさを決められるので、個性的な形にデザインすることもできます。
手入れに時間をかけたくない方や、シンプルで実用性を重視する方にとっておすすめです。
土間コンクリートのメリット
- メンテナンスが簡単
- ランニングコストがかからない
- 耐久性が高い
- バーベキューなど様々な用途に使用できる
- 雑草が生えない
土間コンクリートのデメリット
- 初期費用が高い
- 夏場はコンクリートが熱くなる
- 無機質で殺風景になる
土間コンクリートは、庭を実用的かつメンテナンスフリーに保つ優れた選択肢です。初期費用はかかりますが、その耐久性と使い勝手の良さから、長期的にはメリットが大きいです。
アイデア3:グランドカバー
グランドカバーは、四季を感じながらガーデニングを楽しめる選択肢です。
グランドカバーとは地面を覆う植物のことで、芝生の代わりに庭を彩る選択肢として人気があります。地面を覆うようにマット状に広がる背の低い草花で、芝生より手間を掛けずに緑を楽しめます。
ガーデニング好きの方におすすめの選択肢です。
グランドカバーのメリット
- 芝刈り必要がなく管理が楽
- さまざまな種類の植物があり、色や形を選んで個性的な庭を作れる
- 雑草の抑制になる
- 四季を感じられる
グランドカバーのデメリット
- グランドカバーの上では遊べない
- 多少の手入れの手間がかかる
- 植替えや肥料のランニングコストがかかる
- 虫が発生する
グランドカバーのメンテナンスには、芝生ほどの手間と労力・維持費はかかりません。初期の手間と植物の選定に注意すれば素敵な庭をつくれます。
ただし、グランドカバーは踏圧に弱いので、芝生のようにその上で遊んだり、バーベキューを楽しんだりすることはできません。その為、あまり人が入らない場所に施工しましょう。また、芝生が上手く育たなかった場所は要注意です。日当たりや排水などに問題がある可能性があります。そうなるとグランドカバーの生育も難しいので、日陰に強い植物を選ぶことや土壌改良などの対策が必要になります。
庭のデザインや環境に合わせて、最適なグランドカバーを選んでください。
アイデア4:ウッドデッキ
ウッドデッキは、庭をくつろぎスペースとするための、スタイリッシュで実用的な選択肢です。
ウッドデッキは、家族や友人と過ごすための快適なアウトドアリビングスペースで、庭の使い方を大きく広げます。木の温かみと自然な風合いが、庭に調和しながら魅力的な空間を作り出します。
庭でのバーベキューやパーティーが好きな方におすすめです。
ウッドデッキのメリット
- 屋外でリラックススペースが作れる
- 掃除が簡単
- 高いデザイン性
- バーベキューやホームパーティーなど、多目的に利用できる
- ランニングコストがかからない(人工木の場合)
ウッドデッキのデメリット
- 初期費用が高い
- 定期的なメンテナンスが必要(天然木の場合)
- 劣化の可能性がある
- 夏場はデッキが熱くなることがある(人工木の場合)
初期費用とメンテナンスを考慮する必要がありますが、その分、多用途で魅力的な選択肢です。
アイデア5:タイル・レンガ・石張り
タイルやレンガ・石張りは、おしゃれで高級感のある庭にしてくれます。
その耐久性と美観から、庭のデザインを一新し、メンテナンスも簡単にすることができます。多様なデザインと素材の選択肢があり、自分の好みに合わせてカスタマイズできるのが魅力です。
高級感のある庭で、バーベキューやパーティーなどを楽しみたい方におすすめです。
タイル・レンガ・石張りのメリット
- 高い耐久性
- 汚れに強く、掃除が簡単
- 多様なデザインや色、素材が選べる
- バーベキューなど火が使える
- メンテナンスフリー
- 雑草が生えない
タイル・レンガ・石張りのデメリット
- 初期費用が高い
- 施工の手間がかかる
- 夏場はタイルや石が熱くなりやすく、裸足で歩けない
- 雨の日は滑りやすくなる場合があり注意が必要
初期費用や施工の手間がかかりますが、その分、長期間にわたりメンテナンスが楽で高級感のある美しい庭を保つことができます。また、完全に舗装するので、雑草対策にも最適です。
アイデア6:防草シート+砂利
防草シートと砂利の組み合わせは、庭の雑草対策が手軽にできます。
手間がかからず、コストパフォーマンスも良いため、人気があります。また、材料は手軽に入手でき施工も簡単なので、自分でDIYすることもできます。
低予算に抑えたい方、自分でDIYしたい方におすすめです。
防草シート+砂利のメリット
- 雑草対策になる
- 低コスト
- メンテナンスが簡単
- 砂利の色やサイズを選ぶことで、庭のデザインを自由にカスタマイズできる
- 排水性が良い
防草シート+砂利のデメリット
- 砂利が散らばるので、定期的に補充や整える必要がある
- 防草シートは経年劣化するため、交換が必要
- 砂利が滑るので、子供が遊ぶ場所では危険
低コストでメンテナンスが簡単なため、多くの家庭で採用されています。
ただし、防草シートの上で遊ぶと、シートの上で砂利が滑り転倒の危険があり、石による摩擦でシートが破損し、そこから雑草が生えてきます。そのため、日常的に人の入らない場所に施工しましょう。
アイデア7:固まる土
固まる土は、自然な感じで舗装できます。
固まる土は、特殊な処理を施した土で、水を加えると硬化して安定した地面を作り、これにより、雑草の成長を抑え自然で美しい庭にリフォームできます。
ナチュラル思考で、低コストで施工したい方におすすめです。
固まる土のメリット
- 雑草の抑制
- メンテナンスが少ない
- 自然な見た目
- 雨の日も泥やぬかるみが発生しない
- 施工が簡単
- 照り返しが少ない
固まる土のデメリット
- 寒い地域は凍結して割れることがある
- 劣化すると割れる
- 日当たりが悪いと苔が生えることがある
- 下から雑草が生えてくる場合がある
劣化や苔の問題を考慮する必要がありますが、低コストで雑草対策ができます。また、材料が手軽に手に入り、施工も簡単なので自分でDIYもできます。
どれを選ぶ?芝生の代替えを決める時のポイント
芝生の代替えを選ぶ際には、庭の使用目的に応じて最適な素材を選ぶことが大切です。
代替えを決める時のポイント
- 場所・広さで決める
- 予算で決める
- 使い方で決める
以下で詳しく解説します。
場所・広さで決める
芝生の代替えを決める時は、施工する場所や広さを考慮して決めます。
場所・広さで決める
- 狭いスペース:簡単に施工でき、おしゃれな素材
例)人工芝やタイル・レンガ・自然石張り・固まる土・ウッドデッキ - 広いスペース:メンテナンスフリーで耐久性がある素材
例)防草シートと砂利・コンクリート舗装 - 日当たりの良いスペース:照り返しが少ない素材
例)ウッドデッキ・グランドカバー - 暗い場所:明るい色で、苔などの心配がない素材
例)防草シートと砂利・コンクリート舗装
グランドカバーは、日当たりや排水の悪い場所では生育できません。もともと芝生が綺麗に生育していた場所なら問題無いですが、生育が悪かった場合は、土壌改良をするなどの対策が必要になるかもしれません。
予算で決める
予算に応じて、芝生の代替素材を選びます。
初期費用だけでなく、長期的なメンテナンス費用も考慮して選ぶことも大切です。予算内で最も効率的で美しい庭をつくるためには、初期費用と長期的なメンテナンス費用の両方を見積もりましょう。
予算で決める
- 初期費用
- メンテナンス費用
- コストパフォーマンス
初期費用とメンテナンス費用をしっかりと見積もり、予算内で最もコストパフォーマンスが良く使い勝手の良い素材を選びましょう。
使い方で決める
庭の使い方に応じて、最適な芝生の代替素材を選びましょう。
庭の使い方は家庭ごとに異なります。遊び場として使うのか、リラックススペースとして使うのか、あるいは実用的な用途で使うのかに応じて、最適な素材を選ぶことが必要です。それによって、庭の活用度が大きく向上し日常生活がより快適になります。
使い方で決める
- 子供やペットの遊び場
- リラックススペース
- バーベキューやパーティーエリア
- ガーデニング
具体的な庭の使い方を考え、各家庭のライフスタイルに合った素材を選びましょう。
芝生をやめて庭をリフォームする際の注意点
庭をリフォームする際は、計画的に進めないと予想外の問題が発生することがあります。事前に注意点を把握し、近隣トラブルを未然に防ぎましょう。
芝生をやめてリフォームする際の注意点
- 地面の準備:芝生を取り除いた後は、再び生えてこないよう芝の根まで取り除く
- 予算の管理:初期費用だけでなく、長期的なメンテナンス費用も考慮して予算を設定する
- 工事期間:素材によって施工期間は変わるが、1~2か月程度見ておく
- 工事車両の駐車場:施工期間中、ダンプなどの車両の駐車スペースが必要
- 近隣への配慮:工事の際、粉塵や騒音が出る場合がある
工事の際の、施工業者の車や工事中の騒音・粉塵などは近隣トラブルになる可能性があります。声掛けをするなど、事前に対策しておきましょう。
まとめ
庭の芝生の代替えアイデアにはそれぞれメリットとデメリットがあり、用途や予算、手入れの手間などを考慮して最適なものを選ぶことが重要です。
以下に、今回紹介したアイデアを簡単にまとめます。
- 人工芝:見た目が自然で、手入れが簡単
- 土間コンクリート:耐久性が高く、メンテナンスが少ない
- グランドカバー:ガーデニングが楽しめる
- ウッドデッキ:リラックススペースに最適
- タイル・レンガ・石張り:高級感と耐久性を兼ね備える
- 防草シート+砂利:低予算で雑草対策ができる
- 固まる土:自然な見た目で手軽にDIYできる
自分の庭に最も適した方法を選び、美しい庭を楽しんでください。