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室内犬との暮らしを充実させるためには、遊びの時間が欠かせません。

愛犬との遊びは運動不足の解消やストレス軽減に役立ち、飼い主さんとの絆も深まります。

この記事では、雨の日で散歩に行けなくても楽しめる室内犬の遊びやアイデア、安全に遊ぶためのポイントを紹介します。

愛犬と一緒に楽しいひとときを過ごしながら、健やかな毎日を送りましょう。

室内犬にとって遊びが大切な理由

犬と一緒に遊ぶ子ども

室内犬にとって遊びの時間が大切な理由は主に3つあります。

どれも犬の健康に不可欠な問題なので、飼い主さんは意識的に遊ぶ時間をつくってあげましょう。

とくに散歩に行けない日は、代わりに室内で遊ぶ時間を設けるのがおすすめです。

運動不足を解消できる

犬はもともと屋外を駆け回る動物のため、室内の生活だけでは運動不足になってしまいます。

「家の中で排泄しているので散歩は必要ない」「排泄したらすぐに帰宅するから、うちの子は運動が好きではない」と考える飼い主さんがいるかもしれません。

しかし、健康のためには、犬種や年齢に応じた適切な運動量の確保が重要です。

飼い主さんは健康管理の一環として、一緒に体を動かしてあげましょう。

犬の運動不足は肥満だけでなく、ストレス行動の原因にもなり得るので注意する必要があります。

毎日散歩に連れていき、室内でも遊んであげるのが理想的です。

五感を刺激できる

愛犬は散歩を通じて、通行人の話し声や植物の匂い、足裏から伝わる地面の感覚など、室内にはない刺激を感じられます。

犬にとって五感を刺激することはストレス軽減にもつながるため、非常に重要な時間です。

また、犬は好奇心が旺盛なので、刺激がないと退屈してしまいます。

散歩に行けない日であっても、遊び方を工夫すれば多くの刺激を与えることは可能です。

愛犬が時間を持て余していたずらをしないためにも、飼い主さんは積極的に関りを持ってあげましょう。

飼い主さんとの時間が増える

愛犬にとって飼い主さんと一緒に過ごす時間は、喜びを感じる時間です。

犬は社会性が高い動物なので、仲間と一緒の行動を好みます。

もちろん、飼い主さんの近くにいるだけでも愛犬は幸せを感じるでしょう。

しかし、散歩や遊びといった共通の目的があると、喜びは倍増するものです。

毎日の散歩に加え、室内でも一緒に遊ぶ時間を設けると飼い主さんの愛情を感じやすくなります。

飼い主さんに愛されているという安心感は、愛犬のストレス解消の手助けともなるので大切です。

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室内犬におすすめの遊び方

玩具を咥える犬

室内犬が家の中で楽しく遊べる遊びの種類はさまざまです。

犬には狩猟本能があるため、「追いかける」「捕まえる」「振り回す」「噛む」という行為が伴う遊びを好みます。

ここでは、愛犬が満足する遊び方を6つ紹介しましょう。

ロープで綱引き

目の前でロープを動かし、犬が咥えたところで飼い主さんと引っ張り合う遊びです。

ロープの動かし方や引っ張る力に変化をつけることで、犬の咥えて引っ張るという本能を満たしやすくなります。

愛犬が飽きずに遊び続けるためには、飼い主さん6:愛犬4くらいの勝率にするのがポイントです。

なお、犬が激しく興奮してしまったら一旦遊びを中断し、クールダウンを促しましょう。

追いかけっこ

獲物に見立てた玩具や飼い主さんを追いかける遊びで、運動量も確保できます。

飼い主さんが手を噛まれないように、ロープや細長い玩具を用意するのがおすすめです。

注意点として、犬を追いかけるのは控えましょう。

犬が「逃げる」という行為を遊びの延長だと学習してしまうと、緊急時や必要な時に喜んで逃げてしまう恐れがあるためです。

また、愛犬が飛びついた際に腰を痛めないためにも、玩具は低い位置をキープします。

宝探し

ドッグフードやおやつを隠して、愛犬が探し出す遊びです。

嗅覚を刺激できるだけでなく、「待て」や「探せ」といった指示を教える機会にもなります。

ドッグフードやおやつは、飼い主さんの手に隠したり、知育玩具や紙コップに隠したりするのもおすすめです。

ただし、誤飲の可能性があるので、必ず飼い主さんの目の前で遊びましょう。

ドッグフードやおやつは愛犬に見られないように隠し、見つけられたらご褒美として食べさせてあげます。

持ってこい

飼い主さんが投げたものを愛犬が追いかけて、飼い主さんのところまで持ってくる遊びです。

上手にできたら褒めてあげると、愛犬の精神が安定し、モチベーションがアップするというメリットがあります。

投げるのは、ボールやフライングディスク、音のでる玩具がおすすめで、「愛犬が喜んで追いかけるもの」を選ぶのがポイントです。

まずは近い距離に投げて、遊びのルールを教えていくと良いでしょう。

かくれんぼ

愛犬が、隠れている飼い主さんを探し出す遊びです。

「待て」や「おいで」といった指示を教えられ、トレーニングの一環としても役立ちます。

飼い主さんは愛犬が見ていない隙に隠れ、名前を呼んだり「おいで」と声をかけたりしましょう。

探す意欲を見せない場合は、おやつや玩具を持って隠れる方法もあります。

最初はわかりやすい場所から始め、見つけられたら大げさに褒めてあげるのがポイントです。

障害物競走

イギリスで生まれた犬の障害物競走はアジリティと呼ばれ、ドッグスポーツとしても人気があります。

人間と犬がペアとなり、設置された障害物をクリアして制限時間内にゴールするのがルールです。

通常はトレーニングを積んだ犬でないと難しいものの、手軽な障害物競争なら自宅でもできます。

■タオルハードル

バスタオルをクルクルと丸めて棒状にし、床に何本か並べて置きます。

飼い主さんは玩具やおやつを使って、愛犬がタオルを乗り越えて進むように誘導しましょう。

タオルはジャンプする必要のない高さなので、足腰の弱ったシニア犬にもやさしい遊びです。

■ダンボールトンネル

大きめのダンボール箱を利用してトンネルをつくり、愛犬にくぐらせます。

ダンボールの大きさや長さは、愛犬の体格に合わせて調節するのがポイントです。

飼い主さんがトンネルの出口から顔を覗かせて名前を呼んであげると、初めてでも迷わずに前進できます。

■スラローム

正式な競技ではポールを犬がジグザグに通り抜けていくのがルールとなっているものの、訓練をしていないと簡単にはできません。

家での遊びなら、椅子を並べてスラロームに見立てるのがおすすめです。

廊下などに適度な間隔で並べ、愛犬がうまく避けながら飼い主さんのところへ来るように誘導します。

室内犬との遊びで注意したい5つのポイント

遊び疲れてクールダウンする犬

室内犬との遊びは健康維持に役立つ一方で、いくつかの点に注意が必要です。

飼い主さんが愛犬と一緒に遊びながら以下のポイントに気を配ると、安全に楽しい時間が過ごせます。

おやつを与えすぎない

おやつはフードとは異なり、犬が好む味付けになっているのが一般的です。

そのため、カロリーが高く、過剰摂取はおすすめしません。

おやつを多く与えすぎると、本来摂るべき食事を残すようになる犬もいます。

また、運動不足解消のために遊んでいても、おやつを与えすぎてしまうと肥満の原因です。

飼い主さんはおやつを与えるタイミングや回数を決め、遊びで満足できるように工夫しましょう。

満足するまで遊ばない

愛犬の体力にもよるものの、室内遊びは30分から1時間を目安に行います。

犬は同じ遊びを長い間繰り返すのが苦手なので、10分遊んだら少し休憩するくらいのペース配分がおすすめです。

室内犬との遊びは、愛犬が楽しいと感じるのが重要です。

「もっと遊びたい」と催促してくるくらいで終了すると、「室内遊びは楽しい」と学習します。

飼い主さんが夢中になりすぎて愛犬が飽きてしまうと、「室内遊びはつまらない」とインプットされてしまうので注意が必要です。

誤飲に注意する

追いかけっこや宝探しのように玩具を使用して遊ぶ際は、愛犬が興奮して誤飲してしまう恐れがあります。

犬専用の玩具は対象年齢や体格を考慮し、丸飲みできないものを選ぶのがポイントです。

また、壊れかけた玩具も誤飲や事故の原因となってしまうので、破れたり、ひび割れしたりしたものは処分します。

お気に入りの玩具を目の前で処分するのは愛犬にとってストレスとなるので、整理は気づかれない場所で行いましょう。

万が一、愛犬が誤診してしまったら早急に動物病院に連絡し、獣医師の指示を仰ぐのが重要です。

興奮させすぎない

犬はテンションが上がりすぎると、飼い主さんの指示が入らなくなってしまいます。

周りが見えなくなり、室内で暴れてケガをする恐れもあるため注意が必要です。

愛犬がヒートアップしてきたら、「お座り」や「待て」といった指示を出して一度休ませます。

動きが止まらない場合は、遊びを切り上げて落ち着くのを待ちましょう。

犬は自分で興奮をコントロールできないので、飼い主さんが冷静に対処してあげる必要があります。

飼い主さんが遊びに集中する

愛犬との遊びは、飼い主さんにとって退屈に感じるかもしれません。

しかし、一緒に遊ぶことは、運動不足解消だけでなく、コミュニケーションを深めるためにも重要な時間です。

互いの信頼関係を築くためにも、「ながら遊び」は避けましょう。

スマホやテレビの画面はオフにし、愛犬に集中して向き合います。

また、ほんの少し目を離した隙に大きな事故につながる恐れもあるため、常に愛犬の様子を見守る姿勢も大切です。

室内犬が遊びに夢中になれる安全な環境をつくる方法

フローリングの床と室内犬

愛犬との遊びには動きが伴うため、安全な環境づくりが必要となります。

毎回片づけるのは手間に感じるので、日頃からすぐに遊べるように部屋を整えておきましょう。

室内犬が安全に遊べる環境として、以下の2点は必須です。

安全なスペースを確保

狭いスペースでの室内遊びは、愛犬の事故やケガの原因となります。

片づけられるものは撤去し、広く安全なスペースをつくります。

家の中で愛犬が自由に動き回れる部屋があれば、家具や電気コードなどの障害物をあらかじめ置かないというのも1つの方法です。

犬は夢中になると視野が狭くなるため、遊びの最中に思わぬ事故を招く可能性があります。

飼い主さんは事前に安全を確保し、十分なスペースを用意しましょう。

フローリングには滑り止め対策

フローリングは滑りやすく、犬の足腰に負担がかかります。

犬はフローリングを歩く際、常に四肢を踏ん張らなくてはならないためです。

走っていると足を滑らせやすく、転倒してケガをするリスクもあります。

関節の病気を引き起こす原因にもなるため、遊び場所の床にはおすすめできません。

家の床がフローリングの場合は、カーペットやジョイントマットを敷いて滑らないようにします。

最近は、獣医師と共同開発した犬用のフロアコーティングもあり、室内犬と暮らす飼い主さんに人気です。

室内犬との遊びはスキンシップや運動不足解消に効果的

チワワに顔を舐められる子ども

室内犬との遊び時間を充実させることは、愛犬の健康維持だけでなく、飼い主さんとの絆を強めるためにも重要です。

この記事で紹介した遊びのアイデアや注意点を参考にすれば、愛犬の運動不足解消やストレス軽減に役立ちます。

安全に遊ぶための環境づくりやおやつの与え方にも注意し、遊びの時間を通じて愛犬の健やかな成長をサポートしましょう。

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