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「キッチンに猫が入ってくると危ないので対策を講じたい!」というお悩みはありませんか。

とくに、キッチンとリビング・ダイニングがつながっている間取りの一戸建て住宅では、頭を悩ませる飼い主さんが多くいます。

料理中は危険が伴い、事故を防止するためにも安全対策は重要です。

この記事では、猫がキッチンに入りたがる理由や愛猫をキッチンに侵入させないための方法を紹介します。

猫のいる暮らしをより快適にするためにも、ぜひ最後までお読みください。

猫がキッチンに入る理由は?

キッチンのスポンジで遊ぶ猫

猫がキッチンに入ってくるのには理由があるため、やみくもに𠮟っても侵入防止対策とはなりません。

愛猫に「ダメ!」という前に、まず猫がキッチンを好む主な理由について理解しましょう。

食べ物を狙っている

キッチンから漂う料理のニオイは、猫にとっても魅力的です。

さまざまな食材や調理中のニオイの中には、魚や肉の香りが混じっていることもあります。

キャットフードやお菓子には魚や肉のエキスが使用されているため、「自分のご飯かもしれない」と勘違いしてしまうこともあるでしょう。

キッチンに入れば美味しいものが食べられると学ばせないためにも、台所内では食べ物を与えないようにします。

好奇心が刺激される

キッチンには食材以外にも、猫が興味を示すアイテムが多く置かれています。

調理器具やビニール袋は、玩具のように感じてしまうためです。

たとえば、調理台のお箸を手で触って動かすだけでも、愛猫は興奮します。

ゴミ箱のように中身の見えない箱があれば、猫は中を覗いてみたくなるでしょう。

人間にとって当たり前のことも、猫にとっては刺激的に感じると飼い主さんは理解しておく必要があります。

飼い主さんにかまってほしい

猫がキッチンに入る理由は、好奇心だけではありません。

調理に夢中になっている飼い主さんの注意を引くために、侵入してきている可能性もあります。

たとえば、調理中の足元に体をスリスリしてくるときは、「かまってほしい」というアピールです。

猫はマイペースな性格なので、自分が甘えたいときに甘えてきます。

一度手を止め、キッチンの外で遊んであげるのも対策方法の1つです。

猫がキッチンに入ると問題点と対策方法

キッチンのガスコンロを触る猫

キッチンは猫にとって危険やリスクのある場所です。

飼い主さんが予想しない動きをし、健康や住宅に影響を及ぼす可能性もあります。

最悪の場合、命にかかわる問題もあるので、キッチンへの侵入防止対策とあわせて解説しましょう。

火傷のリスクがある

キッチンに猫が入ると、火傷を負う危険性があります。

火を使っている最中だけでなく、火を消した後のガスコンロに近づくのも危険です。

実際、調理中の鍋に触ろうとした猫の毛に火がついてしまったという事故もあります。

最近ではオール電化住宅も増え、IHクッキングヒーターで加熱するご家庭も増えてきました。

火を使わなければ安全と考えるかもしれませんが、プレート表面は非常に高温です。

また、ボタンやレバー式のスイッチは軽く触れただけで作動してしまう可能性もあるので、必ずロックして事故を防ぐように対策しましょう。

人間の食べ物を誤飲してしまう危険性がある

猫がキッチンに入ると、人間の食べ物を口にしてしまう可能性があります。

問題のない食材がほとんどではあるものの、一部の食品は健康に被害を与えるので要注意です。

以下は、猫が食べると危険とされている食べ物の一例となります。

猫が食べてはいけないとされる食品

・ブドウ
・レーズン
・イチジク
・ネギ類
・アボカド
・生の魚介類や肉
・チョコレート
・キシリトール
・カフェイン入りの飲み物
・アルコールなど

調理中は食材を出しっぱなしにする機会も多く、愛猫が知らずに口にしてしまうリスクも高まります。

毒性のあるものを誤飲してしまうと治療や手術が必要になるだけでなく、命にかかわる場合もゼロではありません。

キッチンでは食材を出しっぱなしにせず、猫が開けられない扉や引き出しの中にしまうなどして対策しましょう。

キッチンが散らかってしまう

キッチンには食材以外にも調理器具やカトラリーなど、猫の興味をそそるアイテムが多くあります。

猫はカウンターや調理台などの高い所にも簡単に登れるため、気になるものにすぐ触れることが可能です。

気がついたら食品の袋を床に落として遊んでいたというケースも多く、猫がキッチンに入ると想定外に散らかってしまうという問題があります。

キッチンには食器やグラスのようにガラス製のアイテムも多いため、落として割ってしまうと危険です。

飼い主さんのケガにもつながるので、万が一に備えて、キッチンマットを敷いて対策しておきましょう。

猫がキッチンに侵入するのを防ぐ3つの対策

キッチンのレンジフードにのぼる猫

愛猫の安全を考えると、キッチンに入れないように対策を講じるのが最善です。

さまざまな方法がある中で、飼い主さんがご自身で簡単にできるアイデアもあります。

ここでは、今すぐにでもできる侵入防止策を3つ紹介しましょう。

扉やフェンスでガードする

ドアのないキッチンの場合、出入り口に扉やフェンスを取りつけて対策します。

猫は跳躍力があるため、ある程度の高さがないと侵入防止には役立ちません。

また、中の様子が見えると興味を持ってしまうので、扉は板状のものがおすすめです。

強度は保証できないものの、100円ショップでも手に入る材料で自作も可能です。

簡易フェンスのつくり方

【材料】
・突っ張り棒×2本
・ワイヤーネット
・結束バンド

【つくり方】
・突っ張り棒を出入り口の幅にあわせて伸ばし、上下の高さを調節する
・ワイヤーネットをピンと張って、結束バンドで固定する

ホームセンターやインターネットショップでは、ペット専用の安全ゲートも多数取り扱っています。

簡易式で試してから、丈夫なものを購入するのも良いでしょう。

カーテンで仕切る

キッチンの出入り口を扉でふさぐのには抵抗がある場合、カーテンを設置する方法もあります。

扉やフェンスよりも高い所から姿を隠せ、風通しが良いのもメリットです。

アコーディオンカーテンを取りつければ、猫がじゃれついても落下の心配がありません。

布が風で舞い上がるのが心配な場合は、強力なマグネットで端を押さえましょう。

インテリアにあわせたデザインを選べば、来客時の目隠しにもなるので一石二鳥です。

カーテンと同じように、すだれも侵入を防ぐのに役立ちます。

ケージを用意する

猫を調理中のキッチンに侵入させないためには、物理的な隔離が最も確実です。

飼い主さんが食事の仕度をしている時間は、キャットケージで待っていてもらいます。

ケージと聞くと狭い入れ物を想像するかもしれませんが、キャットタワーのように段差がついている3段式や5段式のものを選べば広さは十分です。

飼い主さんの姿が見えると鳴きやまない猫もいるため、できるだけ視界に入らない場所に置きます。

どうしても拒否反応を示す場合は、キャットゲージの中でおやつを与えるのも1つの方法です。

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猫が入っても安全なキッチンにするための対策

キッチンの蛇口から水を飲む猫

安全のためには猫をキッチンに侵入させないのが一番ではあるものの、毎日の生活の中でうっかり入ってきてしまうケースもあります。

猫と安全に暮らすためには、万が一キッチンに入っても危なくないように環境を整えておくことが重要です。

飼い主さんが日頃からできる安全対策を5つ紹介しましょう。

水切りラックはシンクに置く

猫はキッチンに入ると、シンクを好む傾向があります。

シンクへの侵入防止対策として、折りたたみ式の水切りラックを置きましょう。

シンクの幅よりも余裕があれば、全面を覆えて便利です。

水切りラックのような隙間があると、猫がシンクに興味を持ってしまう可能性もあります。

中が見えないタイプのシンクカバーも販売されており、丈夫な素材であれば猫が乗っても大丈夫な仕様です。

コンロはIHにする

キッチンのコンロがIHなら安全というわけではないものの、ガスコンロに比べると事故や火傷のリスクは下がります。

加熱面が平らな構造のため、猫がいたずらしたがる要素は多くありません。

また、体毛やヒゲに火が燃え移る心配もないので、火傷のリスクも減らせます。

ただし、使用後はヒーター部分が熱くなっているため、十分に注意しましょう。

IHは掃除がしやすいという特徴もあり、飼い主さんにとってもメリットがあります。

コンロにカバーをする

ガスコンロを使用しているご家庭では、コンロカバーを設置するのもおすすめです。

ガスコンロを覆う板となっているため、火を使わないときはテーブルのような状態となります。

ステンレスは耐火性にも優れているので、愛猫の安全対策としてもおすすめの素材です。

また、ガスコンロカバーは調理台としても活用できるため、キッチンの使い勝手を上げる便利なグッズとしても人気があります。

洗剤は猫が嫌がる香りにする

猫は嗅覚が優れているため、人間が感じないレベルのニオイにも反応するほど敏感です。

「柑橘系」と「ミント系」の香りを苦手とし、なるべく近づかない習性があります。

食器やコンロ周りの洗剤の香りに用いれば、愛猫の安全確保に役立ちます。

ただし、猫によってニオイへの反応は異なり、万能な対策とは言い切れません。

侵入防止をサポートする程度に考え、他の対策と併用しましょう。

ゴミ箱は蓋つきを選ぶ

キッチンでは生ゴミをはじめニオイの強いゴミが多く出るため、猫がゴミ箱をあさってしまう可能性があります。

ゴミをまき散らすだけでなく、誤食の危険性を考えると対策が必要です。

たとえば、蓋つきやロック式のゴミ箱であれば、猫は中身を覗けません。

じゃれついてゴミ箱を倒してしまっても、中身が飛び出るリスクも少なく済みます。

柑橘系やミント系の消臭スプレーの香りを使用すれば、蓋を開けても近づいてこないのでおすすめです。

猫がキッチンに入らないようにしつけて対策する

キッチンで甘える猫

これまで紹介した対策を講じても、キッチンが大好きな猫もいます。

自由に行き来できるようにしてあげたいと感じる飼い主さんもいるかもしれませんが、包丁やコンロがある場所は危険です。

愛猫が自主的にキッチンに近づかなくなるよう、飼い主さんがしつけてあげましょう。

褒めてしつける

愛猫を叱らずにしつけたい場合は、「キッチンに入らなければ良いことがある」「キッチンから出たら良いことがある」と認識させます。

たとえば、キッチンから出たり、コンロやシンクから降りたりしたらご褒美としておやつを与える方法です。

しつけのスピードは猫の性格にもよるので、飼い主さんは根気強く褒めてあげます。

何度も繰り返すうちに、「キッチンに入らないとおやつが食べられる」というルールを身につけるでしょう。

嫌なことでしつける

褒めても侵入が減らない場合、猫が嫌がる方法でキッチンには入ってはいけないと伝えます。

たとえば、キッチンに入ってきたら、猫の嫌いなニオイのスプレーを少量噴射したり、猫の嫌いな音や大きな音を出したりする方法です。

猫よけのスプレーはホームセンターやペットショップでも手に入ります。

キッチンに近づくたびに嫌なことが起きると学習した猫は、自然と近寄らなくなるはずです。

猫をキッチンから遠ざける対策は家づくりからはじめよう

キッチンで猫に水をあげる女性

猫をキッチンに侵入させないための対策は、安全面や衛生面から考えても重要です。

ドアを閉めるだけで愛猫を隔離できる間取りであれば問題ないものの、戸建て住宅ではオープンキッチンが多いので難しいケースもあります。

記事で紹介したアイデアを参考に対策を考え、必要であれば住宅のリフォームや間取りの変更を検討してみましょう。

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