
住宅を購入しようと思ったら、まずはじめに悩むポイントとして挙げられる新築か中古かという問題。
新築住宅には新築住宅の、中古住宅には中古住宅のメリット・デメリットがそれぞれ存在します。
この記事では、そんな新築住宅と中古住宅それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
それぞれの特徴や注意点を把握し、自分たちに最適なのはどちらなのかを判断してみてください。
新築住宅のメリット

新築住宅のメリットとしてよく挙げられるのは、以下の3つです。
・新しくきれいな家に住める
・住宅ローン減税など、税金面で優遇される
・ランニングコストが比較的抑えられる
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
新しくきれいな家に住める
新築住宅の最大の魅力はなんと言ってもその新しさ。新しくきれいな家に住めることは、新築住宅だからこその大きなメリットです。
最新の建築技術やトレンドを取り入れた設備やデザインが魅力で、まだ誰も住んだことのない、まっさらな状態で新生活を始められます。
壁や床、設備などのすべてが新品のため、清潔感があり、気持ちよく過ごすことができるでしょう。
省エネ設備や高断熱素材が使用されている新築住宅なら、冬は暖かく夏は涼しい、快適な暮らしを実現できるのも大きな魅力です。
住宅ローン減税など、税金面で優遇される
新築住宅を購入する場合、ローン減税などの税金面で優遇されることもメリットのひとつです。
中古住宅であっても、税金の優遇を受けることはできますが、新築住宅の方が手厚い優遇を受けることができます。
住宅ローンの利息の一部を所得税から控除できる住宅ローン減税は、住宅ローンを借りることで節税ができる制度です。正式には「住宅借入金等特別控除」といいます。
住宅ローン控除を利用することで、新築住宅であれば13年間住宅ローン残高の0.7%を所得税から差し引くことができます。
性能の高い住宅ほど、控除が多く受けられるような制度になっており、住宅購入後の経済的な負担を軽減してくれます。
ランニングコストが比較的抑えられる
新築住宅は、設備の全てが新品であるため、中古住宅に比べてランニングコストを抑えることができます。
新築住宅のランニングコストが抑えられる最大の理由は、設備などが全て新品であること。新品の設備には不具合が起きることがほとんどありません。キッチンやお風呂、トイレなどの水回りは、10〜20年ごとに交換が必要と言われています。中古住宅の場合、もし前回の交換から10年ほど経過していたら、入居してすぐに交換をしなければならないなんてこともあるのです。
さらに新築住宅は、最新の省エネ性能があることが多いうえ、断熱性能の高い住宅であれば、エネルギー効率が高いので、月々の光熱費を抑えられます。
長期的なランニングコストが少なくて済むことは、新築住宅を購入する大きなメリットと言えるでしょう。
新築住宅のデメリット

メリットの多い新築住宅ですが、いくつかのデメリットがあることも頭に入れておきましょう。
新築住宅のデメリットとして挙げられることの多い項目は以下の通りです。
・購入時の価格が高い
・希望するエリアに住めない可能性がある
・完成前の購入では実際の生活イメージがつきにくい
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
購入時の価格が高い
新築住宅は、全てが新品であるために、価格も中古住宅に比べると高いです。
特に都心部や人気エリアでは、土地代の高さも相まって、購入総額がかなり高額になってしまうことも。
国土交通省の「令和2年度住宅市場動向調査」によると、全国の新築分譲住宅の購入資金の平均は3,826万円であるのに対して、中古住宅の購入資金は平均2,894万円となっています。中古住宅の購入と比較すると、約1,000万円ほど多く資金が必要であることがわかります。
初期投資が大きくなるため、予算に余裕がない場合、理想の新築住宅を購入することは難しい可能性があることを頭に入れておきましょう。
希望するエリアに住めない可能性がある
新築住宅は、土地の開発状況によっては希望しているエリアに住むことができない可能性があります。
駅の近くや人気の住宅街などでは、すでに家や建物が建っているため、これから新たに家を建てたり土地を購入したりすることが難しいことは少なくありません。
希望するエリアに新築物件や売土地がなければ、そこに新築住宅を購入することはできないのです。
希望するエリアに新築住宅が見つからない場合、エリアについて妥協をしなければならなかったり、中古住宅の購入に切り替えなければならなかったりといった可能性があることを頭に入れておくことが大切です。
完成前の購入では実際の生活イメージがつきにくい
新築住宅を購入する際には、モデルルームや図面でしか確認できない場合が多く、実際の住み心地や周辺環境をイメージしにくいというデメリットがあります。
完成してから「思っていたのと違う」と感じることもあるかもしれません。
完成前の新築住宅を購入する際には、同じような仕様のモデルルームを見学したり、実際に建てた人の家を見ることができる見学会に参加したりといった方法で、できるだけ具体的にイメージするようにしましょう。
中古住宅のメリット

中古住宅にも多くのメリットがあります。
中古住宅のメリットとして挙げられるのは、主に以下の4つです。
・購入時の価格が安い
・管理状況や近隣環境の確認がしやすい
・交通インフラなどの周辺環境が整っていることが多い
・入居までのスケジュールが立てやすい
それぞれ詳しく解説していきます。
購入時の価格が安い
中古住宅は、新築住宅と比較して価格が安いことが一般的。
特に築年数が経過している物件などはさらに価格が下がる傾向にあり、予算を抑えたい人にとっては大きなメリットと言えます。
価格の安い中古住宅を購入し、フルリノベーションなどをして、理想の住まいを実現する方法もあります。
新築住宅を購入するよりも安く、理想の住まいを手に入れられる可能性があるのは、中古住宅の大きな魅力と言えるでしょう。
管理状況や近隣環境の確認がしやすい
中古住宅は、実際に購入を検討している段階で物件の管理状況や近隣の環境を確認しやすいというメリットがあります。
実際に現地を訪れて、周辺の雰囲気や生活のしやすさなどを確認できるのは中古住宅の大きな魅力。
購入後の生活のイメージを具体的に思い描くことができます。
交通インフラなどの周辺環境が整っていることが多い
中古住宅は、既存の住宅地にあることがほとんど。そのため、交通インフラや商業施設、学校などがすでに整備されていることが多いです。
生活するうえで必要な施設がほとんど揃っているため、実際に生活を始めてからも不便を感じにくいでしょう。
入居までのスケジュールが立てやすい
中古住宅は、すでに建っている住宅を購入するため、購入後すぐに入居できることが多いです。
リフォームが必要な場合でも、工事に入ってもらう日程の調整などがつきやすいというメリットがあります。
購入から入居までのスケジュールが立てやすいのは、中古住宅を購入するうえで大きなメリットと言えるでしょう。
中古住宅のデメリット

メリットが多い中古住宅ですが、いくつかデメリットがあることも抑えておきましょう。
中古住宅の主なデメリットは以下の通りです。
・住宅ローン審査に通らない可能性がある
・設備が古く耐震性能などに不安がある場合がある
・リフォームや修繕費用がかさむ可能性がある
それぞれ順番に解説していきます。
住宅ローン審査に通らない可能性がある
中古住宅は、新築住宅に比べて住宅ローンの審査が厳しくなることがあります。
特に、築年数の古い物件の場合、建築後の法改正により「既存不適格」となってしまうことも。耐震基準や接道義務を満たすことができていない物件では、住宅ローンを組めない可能性があります。
さらに古い物件の場合では、担保価値が低く見積もられることもあり、希望するローンが組めないケースも少なくありません。
金融機関は、物件の価値を重視するため、築年数が経過していると評価が低くなり、融資額が減少する場合があることを頭に入れておきましょう。
設備が古く耐震性能などに不安がある場合がある
中古住宅は、築年数によっては設備や配管などが古くなっていることがあります。
また、昭和56年6月以前に建てられた住宅の場合、古い耐震基準に基づいて建てられているため、耐震性能に不安があることが多いです。
耐震性能に不安がある場合、住宅診断(インスペクション)を実施することも。住宅診断だけでも費用がかかるうえ、古い設備を新しいものに取り替えたり、耐震補強工事をしたりなど、予定よりも費用がかかってきてしまう可能性もあることを頭に入れておきましょう。
リフォームや修繕費用がかさむ可能性がある
中古住宅は、購入後にリフォームや修繕が必要になることも多く、その費用がかさんでしまうこともあります。
特に、大規模なリフォームが必要な場合、予想以上の費用がかかることもあるため、事前にしっかりと見積もりを取ることが重要です。
特にキッチンやバスルームなどの水回りのリフォームは高額になることがあります。
さらに、外壁や屋根の修繕が必要な場合も少なくないため、全体的なコストをしっかりと見積もっておくことが大切です。
新築住宅の購入がおすすめな人

新築住宅の購入がおすすめな人について、注文住宅と建売住宅、マンションに分けてそれぞれ解説していきます。
新築の注文住宅がおすすめな人
注文住宅は、設計段階から家づくりに関わることができるため、理想のマイホームを手に入れることができます。
そんな新築の注文住宅がおすすめなのは、間取りやデザイン、設備などを自分好みにカスタマイズしたい人です。
住まいに対して強いこだわりがあり、自分だけのオリジナルの家を作りたいという人には、注文住宅が最適の選択肢と言えるでしょう。
新築の建売住宅がおすすめな人
新築の建売住宅は、注文住宅と比べてコストを抑えられる場合が多いです。
新しい家に住みたいけど、予算を抑えたいと考えている人にとっては、建売住宅が適していると言えるでしょう。
さらに、建売住宅は、すでに完成しているか、完成の時期がほぼ決まっていることがほとんどのため、入居までのスケジュールが組みやすいという特徴があります。
そのため、入居までのスケジュールに余裕がなかったり、「この時期までに引っ越しを終えたい」といった希望があったりという場合には、最適な選択肢と言えるでしょう。
新築のマンションがおすすめな人
新築なので、設備が最新のものであることなどは、戸建住宅と共通するメリットです。
マンション特有の特徴として挙げられるのは、新築マンションでは、同じタイミングで入居する人が多いこと。新しくコミュニティが形成されやすく、隣人との交流もスムーズです。
すでにあるコミュニティに入るのが苦手な人には、新築マンションが向いていると言えるでしょう。
新築マンションは、資産価値が維持しやすいことも魅力です。将来的に売却などの可能性があるという人にとっては、資産価値を保つことのできる新築マンションは向いていると言えます。
中古住宅の購入がおすすめな人

次に中古住宅の購入がおすすめな人の特徴を紹介します。
中古の戸建住宅がおすすめな人
中古の戸建住宅がおすすめなのは、以下のような人です。
予算を抑えて戸建住宅に住みたい人
予算を抑えつつ、戸建住宅に住みたいと考えている人にとって、中古住宅の購入はおすすめの選択肢。
特に、リフォームを前提とした購入であれば、自分好みの内装や設備を比較的安く手に入れることができる場合もあります。
周辺環境が整ったエリアで戸建住宅に住みたい人
既存の住宅地にあることが多い中古住宅は、周辺環境が整っていることが多いため、利便性を重視する人にとって魅力的です。
交通機関や商業施設、学校などが近くにある場合が多いので、生活するうえでの不便を感じにくいでしょう。
中古のマンションがおすすめな人
中古マンションは、コストパフォーマンスや立地条件を重視する人に向いています。
新築に比べて中古の方が安いのは言うまでもありません。予算に余裕がない場合でも、質のいい物件を手にいれるチャンスがあるのが中古マンションです。
中古マンションは、すでに開発が進んでいる地域に建っていることが多く、駅の近くや商業施設が充実した場所での物件探しが可能です。
便利な立地に住みたいと考えている人にとって、最適な選択肢のひとつであると言えます。
まとめ
新築住宅と中古住宅のどちらを選ぶかは、それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、自分のライフスタイルや予算、希望する住環境などによって判断することが大切です。
新築住宅はその新しさや税金面での優遇などが魅力ですが、価格が高く、希望するエリアに物件がないことも。
一方の中古住宅は、価格が安く周辺環境の確認がしやすいですが、設備の古さやリフォーム費用などの課題があります。
自分たち家族にとって重要なポイントはどこにあるのかを考え、最適な住まい選びをしてみてくださいね。