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赤ちゃんのお世話の中でも、不安を感じる新米ママが多いのがお風呂。
母親教室や産後病院でお風呂の指導を受けても、実際に家でやってみると本当に大丈夫なのかどうか不安になる方も多いのではないでしょうか。


今回は、月齢ごとの赤ちゃんのお風呂での準備する物や洗い方のポイントなどについて解説します。


「いつまで沐浴を続けたらいいの?」 「大人と同じお風呂はいつから入れるの?」
これから出産される方、第1子の子育て真っ最中の方で赤ちゃんのお風呂の入れ方について悩んでいるママ・パパに見ていただければ幸いです。



赤ちゃんのお風呂!月齢ごとのポイントは?

 


ここでは、赤ちゃんのお風呂について月齢ごとのポイントを紹介します。
具体的には以下の時期で分けて解説していきます。


①新生児期
②生後1か月以降


それぞれを詳しく見ていきましょう。


①新生児期


新生児期(生後28日まで)は沐浴をするように言われています。
ところでそもそも沐浴とは何でしょうか?


■沐浴とは?

新生児や乳児の体を清潔に保つために行うお風呂のことです。
大人が入浴する湯船ではなく、赤ちゃん専用のベビーバスや、清潔なシンクを使用します。


■沐浴の場所

赤ちゃんの体を洗うのですから、もちろん服を脱がせます。
その際、赤ちゃんの体を洗う場所は、赤ちゃんが寒くならないように、暖かく、風が入らないようにしましょう。
また、ママが動きやすい場所であることも選ぶポイントです。


■必要な道具

赤ちゃんの沐浴に必要なものを事前に揃えておきましょう。
具体的には以下の通りです。

・ベビーバス(シンクでもOK)
・赤ちゃん用のシャンプーや洗浄剤(必要な時)
・洗い流し用の洗面器
・沐浴布(ガーゼ)(沐浴時に赤ちゃんの体を覆う用に) ・湯上り用のタオル
・着替え(肌着とベビー服を重ねておくと着せやすい)とオムツ
・湯温計(適温は37~38度程度)
・ベビー用保湿剤


■沐浴の手順

赤ちゃんの沐浴は基本的に次のような順番で行います。

1.ベビーバスにお湯をはる
2.足からゆっくりとベビーバスに入れる
3.ガーゼで優しく顔を拭く
4.頭を洗う
5.体の正面をやさしく洗う
6.うつぶせにして背面を洗う
7.体をすすぐ
8.バスタオルでくるんで水分をふきとり保湿をする
9.服を着せる


新生児の沐浴のポイントは、先にも書きましたが、お湯の温度は37~38度程度が目安です。
大人が湯船につかるときよりもややぬるめが適温なので、事前に湯温計で温度を確かめるようにしましょう。


また、赤ちゃんが長時間お風呂につかることは避け、お風呂の時間は出来れば10分以内にしましょう。
新生児の赤ちゃんは体温が高くのぼせやすいこと、長時間の入浴は肌の乾燥や体力の消耗につながる可能性があります。
体を洗う時間は5分くらいにし、着替えやからだを拭く時間もあわせて10分以内にすると、赤ちゃんへの負担が少なく済むでしょう。



②生後1か月以降


生後1か月を過ぎたら、沐浴を卒業して大人と一緒の湯船につかることができますが、自分で判断するよりは赤ちゃんの一か月健診のときにお医者さんに確認して、「一緒に入って大丈夫」と判断してもらった後からが安心です。
また、いきなり大人のお風呂に入浴するとお湯の温度が熱くてびっくりすることもありますので、事前に温度を確認しましょう。


■必要な道具

赤ちゃんのお風呂に必要なものは、以下の通りです。

・赤ちゃん用のシャンプーや洗浄剤
・湯上り用のタオル
・着替え(肌着とベビー服を重ねておくと着せやすい)とオムツ
・湯温計(適温は37~38度程度)
・ベビー用保湿剤


■あると便利な道具

・バウンサーやバスチェア(大人が体を洗う時に赤ちゃんに待機してもらうところ)
・浴室用マット(赤ちゃんを寝かせることができる)
・バスローブ(自分の身体を拭いて着替える手間が省ける)


■お風呂の流れ

赤ちゃんと一緒にお風呂に入る流れは以下の通りです。

1.自分の髪と体を先に洗う(赤ちゃんは脱衣所で待機)
2.赤ちゃんの顔・頭・体を洗う
3.洗い終わったら一緒に湯船に浸かる
4.お風呂から上がったらタオルで水気を拭き取り保湿する


赤ちゃんの体を洗う順番は、基本的には沐浴と同じですが、上から下の流れで進めていきましょう。
また、生後2か月、3か月と赤ちゃんが成長していくにつれて、洗い方や体勢も変わってきます。
自分がやりやすい方法をとって問題ありません。


赤ちゃんとお風呂!洗い方のポイントは?

 


ここでは、赤ちゃんの体を洗うときのポイントについて解説します。
具体的には以下の通りです。


・良く泡立てる
・強くこすらない
・シワとシワの間は指で丁寧に洗う


それぞれを詳しく見ていきましょう。



・良く泡立てる


赤ちゃんの体を洗浄剤を使って洗うときは、洗浄剤を良く泡立てることがポイントです
片手で泡を出すことができる泡ポンプタイプのものだといいですね。


・強くこすらない


赤ちゃんの肌はとてもデリケート。
皮膚の厚さは大人の半分で、摩擦による刺激に弱いです。
体を洗うときは、強くこすらず、優しく撫でるように洗いましょう
また、ボディータオルなどは使用せず、素手で洗ってあげることがおすすめです。


・シワとシワの間は指で丁寧に洗う


赤ちゃんのお肌はもちもちしていますよね。
赤ちゃんによって腕や足にシワがある子もいます。
シワの部分は汗や汚れがたまりやすい場所なので、ママやパパの指を使って優しく丁寧に洗いましょう
また、足の付け根の鼠径部の部分は皮膚が薄く、デリケートなところです。
こちらも指を使って優しく洗ってあげましょう。



赤ちゃんをお風呂に入れる頻度は?

 


ご家庭によっては1日に何度も赤ちゃんをお風呂に入れるところもあるようですが、お風呂の回数は気を付けたいポイントです。
赤ちゃんは新陳代謝が激しく、汗をかきやすいので、1日1回はお風呂に入れてあげたい所ですが、洗浄剤を使う場合とそうでない場合は次のように考えてください。


・洗浄剤を使う場合…1日1回まで
・洗浄剤を使わない場合…1日3回まで


たくさん体を洗ってあげたほうが清潔そうで良さそう…と思われがちですが、洗いすぎると皮膚表面を覆っている皮脂膜という天然のクリームを流してしまうことに繋がります。
そうなると、外部からの刺激に弱くなってしまい、肌トラブルを起こす原因となる事も。
なので、「洗いすぎは良くない」ということをぜひ覚えておいてください。



赤ちゃんのお風呂でおすすめの洗浄剤は?

 


赤ちゃん用の洗浄剤を選ぶなら、「弱酸性」のものがおすすめです。
実は、大人の健康なお肌は弱酸性であるのに対し、赤ちゃんのお肌は中性に近く、雑菌が湧きやすい、といった特徴があります。
ですので、雑菌対策のためにも「弱酸性」のものを選ぶようにしましょう。


赤ちゃん用の「石けん」はどうなの?といわれることもありますが、実は石けんは洗い流しにくく、肌に残りやすいです。
洗い流せなかった石けんは、汚れとして外部からの刺激となり、赤ちゃんのデリケートなお肌にダメージを与えるかの言うせいもあります。
また、石鹸のpH値は、一般的に弱アルカリ性です。
どうしても赤ちゃんの体を洗うのに石けんを使いたい、という方は、石けんのpH値にも注意して選ぶことをおすすめします。



赤ちゃんのお風呂タイム!注意するポイントは?

 


ここでは、赤ちゃんと一緒にお風呂に入る時に注意しておきたいポイントについて解説します。
具体的には以下の通りです。


・空腹時や授乳直後は避ける
・シャワーの水圧に注意
・赤ちゃんから目を離さない
・お風呂上りは水分補給と保湿を


それぞれを詳しく見ていきましょう。



・空腹時や授乳直後は避ける


授乳直後は吐き戻しの恐れがあり、空腹時は体力を消耗してしまうため、お風呂に入れるタイミングには注意が必要です。
授乳やミルクを飲んだらしばらく時間をおいて、お風呂に入れましょう。
また、空腹時はぐずりやすく、なおかつ体力も消耗してしまうため、赤ちゃんの様子を見ながらお風呂に入れましょう。


・シャワーの水圧に注意


赤ちゃんにシャワーをあてるときは、シャワーの水圧に気を付けましょう
大人が使う程度の水圧は赤ちゃんには強すぎるため、水圧を弱くしてあげることがポイントです。
また、シャワーヘッドを手のひらでつつんだり、ガーゼを被せるなどすると、簡単に水圧の強さが調節できるので試してみてください。


・赤ちゃんから目を離さない


沐浴のときも一緒にお風呂に入る場合もそうですが、赤ちゃんから常に目を離さないようにすることが大切です。
沐浴のときは洗うことに一生懸命になってしまうと、知らないうちに赤ちゃんがお湯を飲んでしまっていることも。
また、一緒に入る場合は、自分が髪や体を洗っている間、赤ちゃんを脱衣所で待たせている状態になります。
赤ちゃんは一人では不安になりやすいので、浴室のドアを開けて見えるようにし、声かけをしてあげましょう。


・お風呂上りは水分補給と保湿を


お風呂からあがったら、母乳やミルクで水分補給をすることがポイントです。
入浴中は汗をかくため、体内の水分が失われます。
入浴後に保湿のスキンケアや着替えを済ませたら、母乳やミルクで水分を与えてあげましょう。



赤ちゃんとお風呂時によくあるトラブルとは?

 


ここでは、赤ちゃんとお風呂に入る時によくあるトラブルについて紹介します。
具体的には以下の通りです。


・湯船にうんち!
・シャワーを嫌がる
・お湯につかると泣く


それぞれを詳しく見ていきましょう。


・湯船にうんち!


お風呂でリラックスし、血行がよくなって腸が動き、うんちがプリッ!と出てしまった…。
実はこれ、よくあるトラブルなんです。
赤ちゃんがいきむ様子を見せたら湯船から出しましょう。
それでも間に合わなかったら、一度汚れた湯船は衛生的ではないので、その時点であがりましょう。
汚れたお湯に体がついてしまった場合は、シャワーなどの清潔なお湯でしっかり洗い流してください。


・シャワーを嫌がる


シャワーを嫌がる場合は、水圧が強すぎる可能性があります。
大人にちょうどいい水圧でも、それをそのまま赤ちゃんに当ててしまうと赤ちゃんは痛いです。
掛け湯をするなら洗面器で足先から上に向かって少しずつ掛けるか、ごく弱い水圧のシャワーをあてるようにしましょう。


・お湯につかると泣く


赤ちゃんが湯船で泣いてしまう場合は、体感温度が熱い可能性があります。
大人がちょうどいいと感じる温度から少し低めの温度のお湯にしてみましょう。



赤ちゃんとのお風呂タイムを楽しもう

 


今回は、月齢ごとの赤ちゃんのお風呂でのポイントや洗い方のポイントについて解説しましたが、いかがでしたか?


赤ちゃんが大人と一緒にお風呂に入れるのは生後4週間以降が目安です。
1か月健診で医師に確認が取れたら、いよいよお風呂デビュー!
それまでの間は、1日1回沐浴をして汗や汚れを流してあげましょう。


新生児期は沐浴も不安かもしれませんが、約1ヶ月と短い期間しかない沐浴タイムですから、その時期の赤ちゃんとのお風呂でのスキンシップもぜひ楽しんでください。


この記事がこれから出産される方、新米ママの参考になれば幸いです。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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