「部屋に飾る素敵な陶器が欲しい」
「自分だけの特別な一品を見つけたい」
こんな風に考えている方にオススメなのが、信楽陶器まつりです。通常よりも遙かに安い価格で信楽焼の陶器を買えるため、全国からファンが集うイベントです。
信楽焼は、ひとつひとつ手作りされた、温かみのある作品ばかり。形も色も様々なため、陶器まつりに参加すると自分好みの陶器を見つけられるでしょう。
そこで今回は「信楽陶器まつりの楽しみ方」を解説します。その他、初めての方に向けて「陶器の選び方」や「陶器選びのコツ」も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
信楽陶器まつりとは?初めての人でも楽しめる陶器の魅力
信楽陶器まつりは、滋賀県甲賀市信楽町で毎年秋に開催されている、陶器販売を中心とした祭りです。
信楽陶器卸商業協同組合の主催で開催され、全国から多くの人が信楽焼の陶器を買いに訪れます。その人気は凄まじく、地元の車が通れなくなるほど混み合います。
そんな信楽陶器まつりについては、まずはどのような祭りなのか詳しく見ていきましょう。
信楽陶器まつりの歴史と概要
信楽陶器まつりは、滋賀県甲賀市の信楽町で毎年秋に開催される大規模な陶器市です。2024年で71回目の開催となり、地元では風物詩となっています。
信楽は、古くから良質な陶土が産出される地として知られており、独特の風合いを持つ信楽焼は、日本を代表する伝統工芸品の1つです。滋賀県民の中にもファンは多く、タヌキの置物を持っている家庭も少なくありません。
信楽陶器まつりは、そんな信楽焼の魅力を存分に味わえるイベントとして、開催されています。信楽焼に関する祭りは様々なものがありますが、その中でも陶器まつりは陶器販売を中心とした祭りです。
信楽陶器まつりの魅力
信楽陶器まつりの魅力は、何といっても個性豊かな陶器の数々を安価で購入できる点です。祭り当日は、普段の価格よりも1割~2割程度リーズナブルな価格で販売されています。そのため、信楽焼のファンだけでなく、地元の人も安い食器を買いに参加します。
販売されているのは、食器や植木鉢、茶道具など様々です。信楽焼といえばのタヌキの置物もあります。
2024年は未定ですが、オリジナルの景品が当たるスタンプラリーも開催されているため、複数の店舗を見て回るのもオススメです。
「しがらき駅前陶器市」もある
信楽陶器まつりと似ている祭りとして、「しがらき駅前陶器市」があります。こちらは駅前陶商振興会が主催しているイベントです。
陶器の販売はもちろん、地元の食べ物も販売されている点が大きな違いになります。よりカジュアルに参加できる祭りです。
しがらき駅前陶器市は、信楽駅周辺の商店街で実施されるため、カフェやレストランでの食事も楽しめます。もちろん、信楽焼の陶器もお得な価格で販売されています。
秋の信楽陶器まつりに参加するのが難しい方は、しがらき駅陶器市に参加してみるのも良いでしょう。
陶器選び3ステップ!初めての信楽陶器まつりでの賢い買い方
一口に信楽焼といっても様々な種類があります。ですが、せっかく買うのであれば長く使っていける陶器を買いたいものですよね。
陶器との出会いは一期一会です。気に入った陶器を確実に買うためにも、参加前に以下のように準備をしておきましょう。
Step1.自分の好みを知る
信楽陶器まつりは、個性豊かな陶器が数多く出展されます。中には一般のお店では見かけないようなデザインのものまであります。せっかくなら、自分の心に響く一品を選びたいですよね。
気に入った作品を買うためには、まず、どんな種類の陶器に興味があるのか、どのようなデザインが好きかなどを考えてみましょう。食器や花瓶、置物など、欲しいものを具体的にイメージすると、スムーズに選べるようになります。
例えば、「普段使いできるシンプルな食器が欲しい」や「部屋に飾る個性的なオブジェを探している」など、具体的にイメージしてください。
自分の好みがわかってくるので、商品を選びやすくなります。
Step2.予算を決める
信楽焼は、ひとつひとつ手作りされた温かみのある作品が多く、値段もピンキリです。そのため、事前に予算を決めておくと、無駄な買い物を防げます。
特に祭りは、つい予定よりも多めに出費してしまうもの。今しか買えないからと理由を付けて、つい買ってしまうこともあるでしょう。
そうならないために、まずは予算に合わせて、購入できる範囲の陶器を探してみてください。高価な作品だけでなく、お手頃な価格の素敵な作品もたくさんあります。
予算を決めておくと逆に陶器との出会いが広がるケースが多いので、参加前に必ず予算を決めておきましょう。
Step3.実際に手に取って確かめてみる
信楽陶器まつりの魅力は、実際に作品に触れられる点です。気に入った陶器を見つけたら、表面の質感や重み、手に持った時の感触を確かめてみましょう。写真では伝わらない陶器の温かみや手作り感がわかります。
また、作家さんがいる場合は直接話を聞く方法もオススメです。作品のこだわりや制作過程がわかると、より愛着が湧くようになります。
普段使いのシーンを思い浮かべながら、手に取ってみてくださいね。思わぬ出会いがあるかもしれません。
信楽陶器まつりを楽しむ4つの方法!陶器だけじゃない楽しみ方
信楽陶器まつりは、陶器を見るだけではありません。ここからは、家族や友人、恋人と参加した場合の楽しみ方を紹介します。
陶器作りを体験してみる
信楽陶器まつりは、ただ陶器を見るだけでなく、実際に作ってみる体験ができる貴重な機会です。家族で参加できるワークショップを開催しているところも多いため、参加してみるのも良いでしょう。
ろくろを回して器を作ったり、手びねりでオリジナルの作品を作ったりと、様々な体験ができます。自分だけの陶器を作ることも可能です。
普段できない体験を通して、陶器の魅力をより深く知っていきましょう。
地元のグルメを堪能する
信楽町には、地元の食材を使った美味しい料理を提供するお店がたくさんあります。隠れた名店も多いため、探してみましょう。信楽焼の器でいただく地元の味覚は格別です。
特に、道路から見える、寝そべったタヌキの外観が特徴の「狸家分福」さんの狸うどんはインパクトがあります。可愛いタヌキの器で出てくるうどんは、ファンも多い地元グルメです。
まつり限定のイベントを楽しむ
信楽陶器まつりは、陶器だけでなく様々なイベントが開催されます。特別割引やプレゼントの他、音楽ライブやワークショップなど、盛りだくさんの内容です。
まつり限定のイベントに参加すれば、より信楽陶器まつりを満喫できるでしょう。
紅葉狩りを楽しむ
信楽陶器まつりが開催される秋は、紅葉が赤くなり始める季節です。信楽町には、美しい紅葉スポットが多くあります。陶器を見ながら、秋の美しい景色も楽しむのもオススメです。
特にカフェから見る紅葉などの自然は、疲れた体を癒してくれます。信楽陶器まつりに参加した際は、陶器だけでなく自然にも目を向けてみてくださいね。
陶器選びのコツ4選!信楽陶器まつりで失敗しないためのポイント
陶器を買う時に悩むのが、「陶器を選ぶ基準ってなに?」という点です。信楽陶器まつりは様々な陶器が店頭に並べられているため、何を買うか迷ってしまいます。
ここからは、陶器選びのコツを紹介します。実際に参加した時の参考にしてください。
作家やブランドをチェックする
信楽陶器まつりには、多くの作家や窯元が出店しています。それぞれの作家や窯元には、独自の技法やデザインがあります。
事前に興味のある作家やブランドを調べておくと、スムーズに好みの作品を見つけられるでしょう。
何の情報も仕入れずにビビッと来たものを買うのも良いのですが、事前にチェックしておくと選びやすくもなります。
欲しい陶器や食器がある場合は、SNSやホームページで作品を見て、自分と合う作家を探してみましょう。
サイズや形に注目する
陶器を選ぶ際は、サイズや形も重要なポイントです。購入後に「大きすぎた」「小さすぎた」といったことにならないよう、事前に置きたい場所や用途を考えておきましょう。
店頭で陶器を見ていると、「あ、これ欲しいな」と思うものに必ず出会います。そうした場合、勢いで買ってしまうと家に帰った後に収納できないケースがあります。
そのため、収納できるサイズや形のものをなるべく選ぶようにしましょう。せっかく気に入って買ったのに、仕舞う場所がなくて出しっ放しなのは見た目的にも良くありませんよね。
同じ形の陶器でも作家によって雰囲気が大きく変わるため、様々な作品を比較検討してみる方法もオススメです。
陶器の質感を確かめる
信楽焼の特徴の1つに、素朴な質感があります。実際、瀬戸焼や有田焼と比べても地味です。しかし、粗い土質と耐火性を活かした温かな表情がある陶器になっています。
陶器の表面のざらつきや滑らかさ、重みなど土の温かみを感じられるかどうかを確かめてみましょう。特に表面のざらつきと滑らかさは、写真でわからない部分です。実際に使った際のリアルな感覚を味わってみてください。
インテリアや普段の食器と統一させる
せっかく購入した陶器ですから、長く愛用したいですよね。そのためには、インテリアや、すでに持っている食器との相性も考えて選びましょう。
全体の雰囲気を壊さないように、色やデザインを統一したり、アクセントになるようなアイテムを選んだりするのもオススメです。
また、個人事業主や副業をしている方は、玄関にタヌキの置物を飾るのも良いでしょう。「た(他)」を「ぬき(抜く)」や「太っ腹(腹鼓)」という意味を持つため、商売繁盛や縁起物として昔から重宝されています。
信楽陶器まつりは陶器選び以外にも楽しみ方がいっぱい
信楽陶器まつりは、陶器との出会いや新たな体験ができる貴重な機会です。全国から信楽焼のファンが詰めかけるとあって、盛大に開催されます。参加する蔵元や作家も多く、気に入った陶器と出会えるでしょう。
また、祭りだけでなく信楽の豊かな自然に触れたり、地元の食事に舌鼓を打ったりと、忘れられない思い出も作れます。家族でも楽しめる祭りなので、気になっている方はぜひ参加してみてくださいね。