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犬の汚れ対策には抜け毛掃除や排泄物の処理、散歩後に足についた土の除去が欠かせないため、面倒に感じている飼い主さんも少なくありません。しかし、日常のちょっとした工夫で掃除の手間を軽減し、清潔な住まいを実現できます。この記事では、家が汚れる主な原因とその対策、さらに掃除を楽にするための具体的なアイデアを紹介します。犬と一緒に暮らす飼い主さんは、生活を快適にするヒントとしてご活用ください。

犬と暮らす家が汚れる3つの原因

開いている室内ドアからこちらをのぞき込んでいる犬

犬と一緒に暮らす家では、いくつかの汚れやすい原因があります。それぞれの原因を理解して対策を講じることが、家をきれいに保ちやすくなるコツです。掃除をしてもすぐ汚れてしまうからと諦めずに、汚れの主な原因となる3つを見てみましょう。

抜け毛による汚れ

犬の毛は、家の中のあちらこちらで見かけます。とくに換毛期(毛が生え変わる時期)は大量に毛が抜けて、掃除をしてもキリがありません。ソファやカーペットに絡まった毛を取るのは難しく、毎日の掃除が負担になってしまいます。また、犬の抜け毛はアレルギー源でもあるため、人間にとっても注意が必要です。

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排泄物や粗相

室内で犬を飼っている場合、家の中でトイレを済ませるケースが多くあります。トレーニングを十分に行っても、トイレや周辺が汚れる可能性はゼロにはなりません。体調や老化によって、粗相が防げない状況もあります。排泄物は汚れだけでなく、悪臭が部屋に漂うというのも課題です。

散歩後の砂や泥汚れ

犬を散歩に連れて行くと、足や体に砂や土がついてしまいます。玄関で汚れを落としきらないと、家の中に持ち込まれてしまうので要注意です。床が汚れる原因となり、飼い主さんの足裏に砂利がついていてしまう可能性もあります。とくに雨の日や泥道を歩いた後は、肉球の奥まで拭いてあげなくてはなりません。

犬と暮らす家の中で汚れ対策が必要な部屋

フローリングに置かれているドックフードを見ている犬

犬を飼っている家の汚れ対策として、定期的に部屋をチェックする方法があります。犬がいると汚れやすい場所があるため、特徴を知っておくと時間がないときでも掃除が簡単です。

リビング

家の中でもとくに汚れやすく、対策が必須となるのがリビングです。犬の抜け毛が落ちやすく、毎日の床掃除は欠かせません。布製のソファがある場合は毛がつきやすく、犬の毛質によっては取り除くのに時間がかかります。また、カーペットや衣類にも抜け毛がつきやすいので、着替えや洗濯物の取扱いにも注意が必要です。

玄関

犬と暮らす家では、玄関も汚れやすい場所の1つとなります。散歩から帰ってきた犬の足や体についた砂や土が落ちやすいだけでなく、飼い主さんの靴についた砂や土も加わるためです。散歩の後は愛犬の足の汚れを落とすだけでなく、玄関のたたきも掃除しましょう。汚れやすい環境なので、対策も欠かせない場所です。

浴室

犬と暮らす家では、浴室も意外と汚れがたまりやすくなっています。自宅で愛犬のシャンプーをする場合、抜け毛が排水口にたまるためです。抜け毛を放置しておくと、排水口が詰まる原因となります。ペットのいないご家庭よりも頻繁に掃除の必要があることを覚えておきましょう。

犬のトイレ周り

室内で排泄している犬の場合、トイレ周りも汚れがちな場所です。排泄物が飛び散りやすいため、常に清潔に保つ必要があります。悪臭や雑菌の繁殖を防ぐためには、愛犬がトイレを使うたびに掃除してあげると安心です。仕事や用事で不在にすることが多いようであれば、排泄後に自動でペットシートを巻き取ってくれる全自動トイレが役立ちます。

犬と快適に暮らすための掃除と臭い対策のポイント

室内のフローリングに立てかけられているモップ

犬と暮らしていると部屋が汚れやすいため、こまめに掃除することが大切です。ケージや床、布製品など、それぞれの場所に合った掃除方法があります。きれいな部屋を保つ対策として、以下のポイントに注意しましょう。

ケージ

ケージやサークルは、犬が日中に過ごしたり、夜通し眠ったりする場所です。トイレを一緒に置く機会も多く、汚れ対策が欠かせません。柵の部分に唾液やおしっこがつくと、臭いの原因となります。

掃除のポイント

  • ウエットティッシュでケージを拭くと臭いが軽減できる
  • おしっこがたまりやすいトレーの隙間も忘れずに掃除する
  • ケージを清潔に保つために、少なくとも月に1回は全体を丸洗いする

ダブルコートや毛の長い犬種の場合、換毛期はフローリングや畳が汚れやすくなります。放置しておくと不衛生なので、こまめな掃除が不可欠です。

掃除のポイント

  • 毛が舞い上がらないフローリングワイパーを使う
  • 毛がたまると臭いの原因になるので、掃除機の紙パックやフィルターを定期的に交換する
  • 犬のフードや水の器を置く場所は、定期的に水拭きする

窓ガラス

犬と暮らしていると、窓ガラスに鼻の跡がつくという問題があります。窓掃除は手間に感じるかもしれませんが、マイクロファイバークロスを使うと簡単です。

掃除のポイント

  • マイクロファイバークロスを湿らせて、気になる場所を軽く拭き取る
  • 汚れがひどい場合は、目の粗いクロスで汚れを先に落としてから、ガラス用クロスで拭く
  • 化学薬品を使わなくてもきれいになるので安心

布製品

カーペットやソファ、こたつ、犬用ベッドのような布製品は掃除にコツがあります。丸洗いが難しい場合は、掃除機や粘着ローラーを使って抜け毛をきれいにしましょう。

掃除のポイント

  • ソファやクッション、ベッドには、洗えるカバーを使うと便利
  • 洗濯が難しいときは消臭スプレーを活用
  • 犬のベッドや洋服は、日光に当てて天日干しする

臭い対策

犬と暮らす家では、汚れ対策と同様に臭いにも注意が必要です。室内で過ごす時間が多いほど、犬の臭いはこもりやすくなります。以下のような工夫を施し、ゲストが遊びに来ても快適に過ごせるようにしましょう。

臭い対策のポイント

  • 部屋に空気清浄機を置いたり、トイレ近くに脱臭機を置いたりする
  • 良い香りで招集したい場合は、犬にも安全な天然のアロマオイルを使う
  • 愛犬の臭いを減らすために、定期的にブラッシングやシャンプー、歯磨き、耳掃除を行う

犬と暮らす家は重曹とクエン酸で汚れを落とそう

重曹とクエン酸を使い、ボトルに入った手作りの重曹水、クエン酸水

犬の居住スペースやグッズを掃除するときには、「重曹水」や「クエン酸水」を使うのがおすすめです。どちらも食品に含まれる成分なので、犬が舐めても健康への影響を心配せずに済みます。

重曹水の使い方

重曹水は、犬の唾液や皮脂汚れが気になるところを掃除するのに便利です。また、衣類の臭い取りにも役立つので、臭いが気になる洋服の洗濯にも使えます。つくり方は、水100mlに対して小さじ1程度の重曹を入れるのが基本です。容器のフタをして、ボトルを振って重曹を溶かします。いつでも手軽に使いたい方は、スプレーボトルでつくるのがおすすめです。

クエン酸水の使い方

クエン酸水は臭いが強い場所に効果を発揮するので、トイレトレーやサークルの掃除におすすめします。クエン酸水を布に染み込ませて、気になる部分を拭き取るだけなので簡単です。クエン酸スプレーのつくり方は、水200mlに対してクエン酸小さじ1杯を入れます。ボトルのフタを閉めてよく振り、クエン酸が水に溶けたら完成です。クエン酸水は1〜2週間以内に使い切り、大量につくりすぎないようにしましょう。

家で犬を飼うときの注意点と今すぐできる汚れ予防策

部屋の床の上で伏せてこちらを見ている犬

犬を飼う前に汚れ対策をしておくと、掃除が楽になるというのがメリットです。お気に入りの家を汚さないためにできる、犬を飼う際に気をつけたいポイントと予防策をわかりやすく解説します。

床の傷を防ぐ方法

フローリングの床は、犬の爪で傷つきやすい場所です。対策としては、カーペットやマットを敷く方法があります。床の傷を防ぐだけでなく、滑りにくくなるので犬の足腰にも優しいのでおすすめです。また、床に傷防止のコーティング剤を塗る方法もありますが、素人が作業するよりもプロに依頼したほうが良いでしょう。

壁の傷を防ぐ方法

ドアの周りや柱は、犬が引っかいたり、かじったりして傷がつきやすい場所です。対策としては、保護シートを貼る方法があります。貼って剥がせるタイプの商品を選ぶと、貼り替えのときに手間が省けます。半透明や柄入りなどデザインが豊富で、壁の汚れ防止にも役立つ便利なアイテムです。

おしっこのシミを防ぐ方法

犬のトイレ周辺は、掃除をしてもシミや臭いが残りやすいという問題があります。対策としては、トイレトレーの周りに防水シートを敷いたり、壁に防水シートを貼ったりするのがおすすめです。掃除が楽になり、シミや臭いの予防になります。犬と一緒の生活を快適にするためには、飼い主さんの負担を減らす仕組みづくりも大切です。

愛犬と快適に暮らすための汚れ対策と家づくりの工夫

ラグの上でくつろぎこちらを見ている犬

愛犬は大切な家族の一員であるものの、家が汚れてしまうのは飼い主さんにとってストレスです。楽しく暮らせる空間をつくるためには、家づくりの工夫も必要となります。ペットの汚れや対策に役立つアイデアを3つ紹介しますので、お互いに快適に暮らせる家を目指しましょう。

犬による傷や汚れ対策に「腰壁」を活用しよう

犬は走り回る習性があり、足の爪で床や壁を傷つけてしまうことが、家が汚れる原因の1つです。抜け毛や粗相による汚れは、ハウスダストやシミの発生にもつながります。見た目が悪くなるだけでなく、衛生面にも注意が必要です。

対策としては、床から腰の高さくらいまでを別の素材で仕上げた「腰壁」の使用があります。傷や汚れがつきやすい位置に腰壁を使うと、壁を汚れや傷から守れて便利です。また、部屋のデザインにアクセントを加える効果もあり、インテリアの雰囲気を変えるのにも役立ちます。板材やレンガ、タイルの素材は丈夫で、傷や汚れにも強いのでおすすめです。

犬の散歩での汚れ対策には玄関設備を工夫する

犬は尻尾を振ったり、体をブルブルと震わせたりすることが多くあります。床や壁に汚れが飛び散りやすいため、汚れを拭き取りやすい建材や塗装を選ぶのがおすすめです。散歩帰りの汚れ対策としては、犬の足をきれいに拭けるように工夫しましょう。玄関の近くに以下の設備を設置すれば、室内への汚れの持ち込みを防げます。

  • 広めのシューズクローゼットや玄関土間を確保する
  • 足を洗える専用の洗い場を設置する
  • 土間の近くに散歩道具の収納スペースを設ける

他にも外から浴室に直行できる動線をつくると、玄関や廊下を汚さずに済むので便利です。

犬のトイレスペースには汚れに強い建材を使う

犬のトイレスペースは周囲の壁や床に汚れがつきやすく、臭いの原因ともなります。部屋の空気をきれいに保つためには、汚れに強い建材を使うのがポイントです。

壁や床のおすすめ素材

汚れを拭き取りやすい塩ビシート床から腰の高さまで、継ぎ目なく貼ると清掃が楽になる
人間のトイレ用建材汚れが落ちやすく、防臭機能の高い建材をペット用トイレ周辺に活用する
調湿性のある素材珪藻土のような壁材は湿気と臭いを吸収しやすいので、壁や天井などの高い位置に使うと効果的
平滑なシート状の床材汚れが入り込まない素材で拭き取りやすいものを選ぶ
フローリングの継ぎ目コーティング汚れや臭いが染み込むのを防ぎ、掃除が簡単

愛犬と快適に暮らすために家の汚れ対策は欠かせない

ソファーに座る女性に抱っこをされ頭を撫でられている犬

犬と快適に暮らすためには、家が汚れる原因を理解し、家づくりや掃除の工夫を取り入れることが大切です。抜け毛や排泄物、散歩後の砂や土など、それぞれに合った対策を行えば、家は清潔に保てます。とくに汚れに強い建材を活用すれば、掃除の負担を減らしながらおしゃれで機能的な部屋づくりが可能です。この記事を参考に、愛犬と快適に暮らせる家づくりを始めてみませんか?

ペットと快適に暮らすための工夫については、以下の記事も参考にしてください。

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