「壮大な自然の中、自転車でサイクリングしたい!」
「長距離のサイクリングを考えてるんだけど、ビワイチとアワイチってどっちが良いの?」
サイクリング初心者の中には、このように考えている人も多くいます。琵琶湖を一周する「ビワイチ」と、淡路島を一周する「アワイチ」。どちらから挑戦するのか決めるのは、難しいものです。
そこで今回は、「ビワイチとアワイチの魅力を徹底比較」します。それぞれの魅力はもちろん、オススメポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ビワイチvsアワイチ:あなたにぴったりの絶景サイクリングロードはどっち?
ビワイチとアワイチは、どちらも国土交通省が定める「ナショナルサイクルルート」です。サイクリングしやすいコースが設置されているため、走りやすさの面ではほとんど違いがありません。
そのため、以下のポイントに注目して選ぶと良いでしょう。
- 自分の目的と体力を考慮する
- 一緒に走る仲間と相談して決める
- 自分に合った挑戦を楽しむ
自分の目的と体力を考慮する
ビワイチとアワイチは、それぞれ異なる魅力があります。まずは以下の表を見てください。
ビワイチ | アワイチ | |
距離 | 約200km | 約150km |
標高 | 高め | 低め |
コースの起伏 | 弱め | 大きい |
観光名所 | 多め | 多め |
ビワイチは、全長約200kmとアワイチよりも長く、獲得標高も高めです。 道中にはトンネルや木のトンネルなどもあり、変化に富んだコースが特徴となっています。そのため、飽きずにサイクリングを楽しめるでしょう。
歴史や文化に触れるスポットも多く、充実した旅をしたい人にオススメです。
一方のアワイチは、全長約150kmとビワイチよりも短く、獲得標高も低めとなっています。 海沿いを走る爽快感が味わえ、島ならではの体験ができる点が魅力です。 日帰りで気軽にサイクリングを楽しめるでしょう。
どちらのコースも、初心者向けのコースやレンタルサイクルショップが充実しているので、安心して挑戦できる点は変わりません。 自分の体力や目的に合ったコースを選びましょう。
一緒に走る仲間と相談して決める
一緒に走る仲間がいる場合は、仲間と相談して決めるのもオススメです。その際は、目標はもちろん「何をメインで楽しむか」に重点を置きましょう。旅に行くような感覚です。
また、コースを選ぶ際は、仲間の体力や経験に合わせて、無理のないコースを選んでください。 仲間と励まし合いながら走れば、より楽しく完走を目指せるでしょう。
自分に合った挑戦を楽しむ
ビワイチとアワイチは、それぞれ独自の魅力が満載のサイクリングロードです。どちらも自然や歴史、グルメを楽しめるコースとなっています。難易度で決めるも良し、グルメで決めるも良しと、自分が楽しめるかどうかを考えの中心に据えましょう。
ビワイチとアワイチに挑戦する際に大切なのは、挑戦を楽しめるかどうかです。無理せずマイペースに、自然を楽しんでください。
ビワイチの魅力を3つのポイントで徹底紹介!
ビワイチとアワイチで迷った際は、それぞれの魅力を知っておくと選びやすくなります。まずはビワイチの魅力として、以下の3つを紹介します。
- 雄大な琵琶湖を満喫! 変化に富んだ1周200kmのコース
- 歴史と文化に触れる! 滋賀の街並みやグルメも楽しめる
- 初心者でも安心! サポート充実で快適なサイクリング
雄大な琵琶湖を満喫! 変化に富んだ1周200kmのコース
琵琶湖は、雄大な景色と変化に富んだ地形が魅力です。滋賀県の1/6を占める琵琶湖は、季節によってさまざまな姿を見せてくれます。
北湖の穏やかな湖面から、南湖のダイナミックな山々まで、さまざまな景色を楽しめるでしょう。
コースにはアップダウンやトンネル、湖畔のサイクリングロードなど、飽きない要素が満載です。自然との距離が近いため、ニホンザルと遭遇する人もいるほど。都会では味わえない自然を体験できます。
歴史と文化に触れる! 滋賀の街並みやグルメも楽しめる
ビワイチのコースには、歴史や文化を感じられるスポットが数多くあります。
彦根城や長浜城、白鬚神社といった観光スポットをはじめ、地元のグルメや特産品を楽しめるお店も豊富です。道の駅も多いため、休憩しやすい点も見逃せません。
近年は、サイクリスト向けの喫茶店も次々にオープンしています。サイクリングだけでなく、観光やグルメも満喫したい方にビワイチはオススメです。
初心者でも安心! サポート充実で快適なサイクリング
ビワイチは、初心者でも安心して挑戦できます。レンタルサイクルショップやサイクルカフェが充実しており、手ぶらで参加も可能です。
コースも多く、以下のように自分に合わせた難易度で挑戦できます。
- 北湖一周(約160km):初心者にオススメ
- 全周(約200km):体力に自信のある人向け
- ショートカットコース:時間がない人向け
また、サポート付きのツアーも多く開催されているので、初めてビワイチに挑戦する場合でも安心です。
初心者から上級者まで楽しめる、魅力満載のサイクリングロードといえるでしょう。
アワイチの魅力を3つのポイントで徹底紹介!
淡路島は、瀬戸内海の美しい景色を楽しめる島です。 兵庫県をはじめ、近畿圏内でも有数の観光地でもあります。
そんな淡路島を一周するアワイチのコースは、全長約150kmとビワイチよりも短く走りやすいのが特徴です。
まずは以下の3つの魅力を見ていきましょう。
- 海沿いを駆け抜ける爽快感! 淡路島の自然を満喫
- 島ならではの体験ができる! グルメやお土産も充実
- アクセス抜群! 日帰りでも楽しめる
海沿いを駆け抜ける爽快感! 淡路島の自然を満喫
アワイチのコースは、海沿いを走る区間が大半を占めています。淡路島といえば海です。潮風を感じながら走る爽快感は、ビワイチでは得られないものとなっています。太陽の光に照らされて、キラキラと光り輝く海面は、アワイチならではの魅力といえるでしょう。
さらに、淡路島には美しいビーチや断崖絶壁など、数多くの雄大な景観があります。
このように、リゾート体験をするかのような感覚でサイクリングできるのは、アワイチならではです。
島ならではの体験ができる! グルメやお土産も充実
淡路島は、海鮮料理や玉ねぎを使ったグルメが有名です。玉ねぎや生しらす、淡路牛などは国内でもファンが多い食材となっています。
アワイチのコース沿いには、そんな地元の食材を使った料理を楽しめるお店がたくさんあります。
また、淡路島は観光地としても有名です。特産品やお土産も充実しているので、サイクリングの思い出を残せる品物も多くあります。
サイクリング以外の楽しみもあるのは、アワイチならではの魅力といえるでしょう。
アクセス抜群! 日帰りでも楽しめる
淡路島は、大阪や神戸から車で約1時間と、アクセス抜群です。島に入るには車かバス、フェリーしかありませんが、1日に何本かあるので遅れてもすぐに取り残される心配はありません。
早朝入りすれば、日帰りでアワイチに挑戦も可能でしょう。
海沿いの景色とグルメ、島ならではの体験を楽しめる魅力満載のサイクリングロードでもあるため、観光目的で行く人にもオススメです。
ビワイチvsアワイチ:5つのポイントで徹底比較!
ビワイチとアワイチ、それぞれの魅力がわかったところで、実際にどのような違いがあるのか、比較していきましょう。今回は、以下の5つのポイントで比べていきますので、ぜひ参考にしてください。
- 走行距離
- 一周に必要な時間
- 難易度
- アクセス
- グルメ
走行距離
まず、サイクリングで必ず注目しておきたい走行距離です。両者は以下のような違いがあります。
- ビワイチ:約200km
- アワイチ:約150km
ビワイチの方が、アワイチよりも長い距離です。短めのコースである北湖を一周するルートでも160kmあるため、走行距離だけを見ればアワイチの方が短いといえるでしょう。
長距離を走りたい方はビワイチ、短距離でサクッと走りたい方はアワイチと認識しておきましょう。
一周に必要な時間
走行距離と合わせて知っておきたいのが、一周にかかる時間です。一般的に、それぞれ以下のような時間が必要になります。
- ビワイチ:初心者で約10時間、上級者で約7時間
- アワイチ:初心者で約8時間、上級者で約5時間
ビワイチの方が長い距離を走るため、アワイチよりも時間が必要です。慣れないと12時間以上かかる可能性もあります。
ただし、JR線やバス網が張り巡らされているため、リタイアもしやすくなっています。
一方のアワイチは、電車が走っておらず、バスのみです。リタイアする際は自分で近くの休憩所まで辿り着かなくてはいけません。
宿泊しない場合は、帰りの時間も計算する必要があります。
そのため、時間に余裕があるならアワイチ、限られた時間で走りたいならビワイチを選びましょう。
難易度
次に、実際に走った場合の難易度を比較します。走りやすさに影響する標高について見ていきましょう。
- ビワイチ:獲得標高が約800mと、アワイチよりも高め。 平坦なコースが多い。
- アワイチ:獲得標高が約500mと、ビワイチよりも低い。アップダウンの激しいコースが多い。
以上のように、ビワイチの方がアワイチよりもなだらかなコースが多い傾向にあります。
アワイチは南部の山岳コースになると、坂道が多くなり、難易度が大きく跳ね上がります。
途中で休憩できる場所も少ないため、難易度としてはアワイチの方が高いといえるでしょう。
アクセス
遠方から挑戦する場合、気になるのがアクセスです。ビワイチとアワイチは、以下のような違いがあります。
- ビワイチ:滋賀県内各地からアクセス可能。 公共交通機関も利用可。
- アワイチ:淡路島へのアクセスは、車かバス、またはフェリーが必要。
京都の隣県であり、JRで簡単に行き来できるビワイチの方が、アクセス面では優れています。
一方のアワイチは、車やバス、フェリーでなければアクセスできません。島なので仕方のない面はありますが、挑戦する際はネックになります。
そのため、公共交通機関を利用して気軽にアクセスしたいならビワイチ、車やバス、フェリーを使って観光目的でアクセスしたいならアワイチがオススメです。
グルメ
ビワイチとアワイチは、堪能できるグルメも違います。各地の名産を見てみましょう。
- ビワイチ:ビワマス料理、近江牛、近江ちゃんぽん、バスバーガーなど
- アワイチ:海鮮料理、淡路牛、玉ねぎ、牛乳、オレンジなど
このように、それぞれ特色があります。お米が美味しいのは同じなので、白米好きな人には、たまりませんね。
何を食べてみたいのかで選ぶのも、ご褒美があって楽しいものです。ビワイチかアワイチで悩んだ際は、グルメにも注目してみましょう。
ビワイチvsアワイチ:オススメの人を比較
琵琶湖と淡路島、どちらのサイクリングロードが自分に合っているのか迷ってしまう人もいるでしょう。
実際に走ってみるのが最もわかりやすいのですが、その前に少しでも知りたい場合は以下を参考にしてください。
- ビワイチがオススメの人
- アワイチがオススメの人
ビワイチがオススメの人
ビワイチがオススメなのは、以下に当てはまる人です。
- 変化に富んだコースで、飽きずにサイクリングを楽しみたい人
- 歴史や文化に触れながら、充実した旅をしたい人
- 比較的平坦なコースで、初心者でも安心して挑戦したい人
ビワイチは、変化に富んだ1周200kmのコースを走ることができます。北湖だけなら150kmと短くなりますし、公共交通機関も多いためリタイアもしやすい環境です。
歴史や文化を感じられるスポットも多く、充実した旅にもなるでしょう。獲得標高も約800mとアワイチよりも低いため、初心者でも比較的安心して挑戦できます。
初めて長距離のサイクリングをしたい人に、ビワイチはオススメです。
アワイチがオススメの人
アワイチがオススメなのは、以下に当てはまる人です。
- 海沿いを走る爽快感を味わいたい人
- 島ならではの体験をしたい人
- 日帰りで気軽にサイクリングを楽しみたい人
アワイチは、海沿いを走る爽快感を味わえます。この爽快感は、淡水である琵琶湖とはひと味違います。
また淡路島は、海鮮料理や玉ねぎを使ったグルメが有名です。関西の食通を唸らせるものも多いため、食べるのが好きな人も楽しめるでしょう。
車やバス、フェリーと足は少ないものの、日帰りでの挑戦も可能です。
海が好きな人や少し難易度の高いコースをサイクリングしたい人は、アワイチに挑戦してみましょう。
ビワイチとアワイチは湖と海を楽しめる贅沢なコース
ビワイチとアワイチは、雄大な琵琶湖と美しい淡路島の魅力を楽しめるサイクリングロードです。挑戦する際は、自分の体力や目的に合ったコースを選び、最高のサイクリング体験をしましょう。
両者ともそれぞれ違った魅力があります。走行距離や一周に必要な時間といったサイクリングに直接関係のある部分はもちろん、アクセスやグルメなどの観光面でも違います。
どちらを選ぶか迷ったら、ぜひ今回の記事を参考に、自分にぴったりのコースを見つけてくださいね。