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庭にシンボルツリーを植えると、家全体の印象がぐっと引き立ち、四季折々の変化を楽しめます。

シンボルツリーは、家や庭に彩りや個性を与えるだけでなく、住まいに心地よい自然の癒しをもたらしてくれる大切な存在です。

この記事では、初心者でも育てやすいおすすめのシンボルツリーや、選び方をプロの目線からご紹介します。

あなたの庭にぴったりのシンボルツリーを見つけて、豊かなガーデンライフを始めてみませんか?

プロが選ぶ!おすすめのシンボルツリー13選

シンボルツリーは、庭に個性的なアクセントを加え住まいの顔となる存在で、四季折々の美しい姿で私たちを楽しませてくれます。

ここでは、プロが選ぶ初心者でも育てやすいおすすめのシンボルツリーを紹介します。

日なたにおすすめのシンボルツリー5選

日当たりが良く、一日中夏の西日にさらされる場所には、日差しに強いシンボルツリーがおすすめです。

以下の5つは、太陽の光を浴びて生き生きと育つ木々です。

シマトネリコ

常緑樹で葉が小さく涼しげな印象を与える木で、日なたを好み植える場所をあまり選びません。剪定がしやすくお手入れも簡単で、病害虫の心配もほとんどいりません。乾燥に強く、手入れが簡単なため初心者でも育てやすいのが特徴です。

科・属モクセイ科・トネリコ属
タイプ常緑樹
開花期5月~7月
水やり植え付け後1年:土の表面が乾いたらたっぷり2年目以降:特に必要なし
肥料 元肥・緩効性肥料(2月)
剪定3~12月
耐寒性普通(-5℃程度)
耐暑性強い

シラカシ

常緑樹で年中美しい緑を保つ木です。耐寒性が強く、寒冷地でも育てやすいのが特徴です。成長はゆっくりですが、枝ぶりがしっかりしており、風にも強いので防風林としても利用されます。剪定がしやすく、樹形を整えやすい点も魅力。手入れが少なく、自然に成長していく姿を楽しめます。

科・属ブナ科・コナラ属
タイプ常緑樹
水やり植え付け後1年:土の表面が乾いたらたっぷり2年目以降:特に必要なし
肥料 元肥・緩効性肥料(2月)
剪定周年
耐寒性強い
耐暑性普通

サルスベリ

夏に鮮やかな花を長期間咲かせる落葉樹で、ピンクや白、赤など色鮮やかな花が魅力です。幹肌がスベスベしていて、落葉の時もうつくしいです。あまり剪定をしなくても形がまとまるので、手間がかからず初心者にも育てやすい木です。また、紅葉も美しく、季節ごとの変化を楽しめます。

科・属ミソハギ科 ・サルスベリ属
タイプ落葉樹
開花期7月~10月
水やり植え付け後1年:土の表面が乾いたらたっぷり2年目以降:特に必要なし
肥料 元肥・緩効性肥料(2月)
剪定12月~4月
耐寒性強い
耐暑性強い

ヤマボウシ

初夏に白の花を咲かせ、秋には赤い実が楽しめる落葉樹です。秋には美しい紅葉を見せ、四季折々の変化を楽しめます。また、剪定が必要な頻度が少なくてすみ、育てやすい樹木です。庭のシンボルツリーとして人気があります。

科・属ミズキ科 ・サンシュユ属
タイプ落葉樹
開花期6月~7月
水やり植え付け後1年:土の表面が乾いたらたっぷり2年目以降:特に必要なし
肥料 元肥・緩効性肥料(2月)
剪定12月~2月
耐寒性普通
耐暑性普通

メラレウカ

常緑樹で、細長い葉から放たれる独特の香りが特徴の木です。夏には白やクリーム色の小さな花が咲き、庭に柔らかなアクセントを加えます。乾燥に強く、比較的手入れが簡単で、土壌を選ばず成長するため、初心者にも育てやすい木です。オーストラリア原産のため、温暖な気候を好み、特に日当たりの良い場所で元気に育ちます。また、個性的な樹形が庭のシンボルとしても魅力的です。

科・属フトモモ科 ・コバノブラシノキ属
タイプ常緑樹
開花期4月~6月
水やり土の表面が乾いたらたっぷり
肥料 元肥・緩効性肥料(2月)
剪定6月~12月
耐寒性やや弱い(関東南部居以南)
耐暑性強い

日陰におすすめのシンボルツリー5選

日陰には、日陰に強いシンボルツリーを選びましょう。

以下の5つは、日陰に強く育てやすい木です。

アオダモ

薄い緑色の葉と春に咲く白い小花が特徴で、涼しげな印象の落葉樹です。また成長が遅く、剪定の手間が少ないため、あまり手をかけたくない方にも向いています。秋には紅葉も楽しめ湿気に強いので、湿り気のある場所でも育てやすい木です。

科・属モクセイ科・トネリコ属
タイプ落葉樹
開花期4月~5月
水やり土の表面が乾いたらたっぷり
肥料 元肥・緩効性肥料(2月)
剪定12月~2月
耐寒性強い
耐暑性普通

ヒメシャラ

滑らかな樹皮と繊細な葉が特徴の落葉樹です。春から初夏にかけて白い小さな花を咲かせ、秋には美しい紅葉を楽しめます。成長が遅くコンパクトなサイズに収まるため、狭い庭にも適しています。耐陰性があり日陰でもよく育つため、日当たりがあまり良くない場所にもおすすめです。樹形が美しく、手入れが少なくても自然な姿を保ちやすいのも魅力です。

科・属ツバキ科・ナツツバキ属
タイプ落葉樹
開花期6月~7月
水やり土の表面が乾いたらたっぷり
肥料 元肥・緩効性肥料(2月)
剪定12月~2月
耐寒性普通
耐暑性普通

ハイノキ

シンプルで上品な雰囲気を持つ常緑樹で、白く小さな花を春に咲かせます。細長い葉が風に揺れる姿が美しく、涼しげな印象です。成長が遅いため、剪定の手間が少なく、手入れがあまり必要ないのが魅力です。また日陰や半日陰の環境でもよく育つため、日当たりがあまり良くない場所に適しています。コンパクトな樹形で、和風の庭にもよく合います。

科・属ハイノキ科・ハイノキ属
タイプ常緑樹
開花期4月~5月
水やり土の表面が乾いたらたっぷり
肥料 元肥・緩効性肥料(2月)
剪定3~7月・9~12月
耐寒性強い
耐暑性普通

カツラ

ハート型の葉が特徴的な落葉樹で、春から夏にかけて緑色の葉を楽しめ、秋には鮮やかな黄色やオレンジ色に紅葉します。シンボルツリーとしても存在感があり、湿り気のある土壌を好み、日当たりや半日陰の環境でも育ちます。

科・属カツラ科・カツラ属
タイプ落葉樹
開花期5月
水やり土の表面が乾いたらたっぷり
肥料 元肥・緩効性肥料(2月)
剪定12月~2月
耐寒性強い
耐暑性強い

ソヨゴ

常緑樹で風にそよぐように揺れる小さな葉が特徴的な木です。秋には赤い実がつき、冬の庭を彩り季節感を楽しめます。耐寒性があり、日陰や半日陰でもよく育つため、幅広い環境に対応可能です。成長がゆっくりで手入れの手間が少なく、剪定もあまり必要ありません。控えめで上品な印象を与え、庭全体に落ち着いた雰囲気を作り出すのに最適です。

科・属モチノキ科・モチノキ属
タイプ常緑樹
開花期5月~6月
水やり植え付け後1年:土の表面が乾いたらたっぷり2年目以降:特に必要なし
肥料 元肥・緩効性肥料(2月)
剪定周年
耐寒性強い
耐暑性普通

シンボルツリーにおすすめの果樹3選

果樹は庭のアクセントになるだけでなく、収穫の楽しみもプラスしてくれます。

以下の3つは、果実を楽しめるおすすめのシンボルツリーです。

ジューンベリー

春に白い花を咲かせ、初夏には赤い実をつける落葉樹です。実は生でも食べられ、ジャムやお菓子作りにも使えます。秋には美しい紅葉を楽しめるため、四季折々の変化を感じられるのが魅力です。日当たりを好み比較的手入れが簡単で、成長も早いため初心者にも育てやすい木です。また、実が鳥に人気なため、庭で自然を感じられます。

科・属バラ科・ザイフリボク属
タイプ落葉樹
開花期4月~5月
水やり土の表面が乾いたらたっぷり
肥料 元肥・緩効性肥料(2月)
剪定12月~2月
耐寒性強い
耐暑性強い

レモン

常緑の果樹で、鮮やかな黄色の実をつけるのが特徴です。春から夏にかけて白い花を咲かせ、花と実の両方を同時に楽しめる時期もあります。果実は実用性が高い果樹ですが鋭いとげがあるので、収穫時には注意が必要です。日当たりが良く温暖な気候を好みますが、暖地では露地栽培も可能です。手入れは簡単ですが、寒さにはやや弱いため、防寒対策が必要な場合があります。

科・属ミカン科・ミカン属
タイプ常緑樹
開花期5月~6月
収穫期10月~4月
水やり土の表面が乾いたらたっぷり
肥料 元肥・緩効性肥料(2月)・速効性肥料(10月)
剪定3~4月
耐寒性やや弱い(関東南部以西)
耐暑性強い

オリーブ

シルバーグリーンの細長い葉が特徴的な常緑樹で、地中海風の雰囲気を庭に演出します。春から初夏にかけて小さな白い花を咲かせ、秋には食用の実がなります。乾燥に強く日当たりの良い場所で育てるのが理想ですが、比較的手入れが簡単で、剪定にも強い木です。

科・属モクセイ科・オリーブ属
タイプ常緑樹
開花期6月
収穫期10月~11月
水やり植え付け後1年:土の表面が乾いたらたっぷり2年目以降:特に必要なし
肥料 元肥・緩効性肥料(2月)
剪定3~5月・9~11月
耐寒性普通
耐暑性強い

初心者でも育てやすいシンボルツリーの選び方4つ

シンボルツリーは、家や庭の雰囲気を左右する大事な存在です。

長く綺麗な状態で楽しむなら、育てやすく手入れのしやすい木を選びましょう。

ここでは、初心者向けのシンボルツリーを選ぶ際のコツをご紹介します。

1.剪定や手入れのしやすさで選ぶ

シンボルツリーを選ぶ際に、最も重要なのが剪定や手入れのしやすさです。

頻繁に手入れが必要な木だと負担になり、放置してしまうことも少なくありません。

なので、剪定や手入れが少なくてすむ木を選ぶことで、無理なく美しい庭を保てます。

お手入れが簡単な木の特徴

・成長が遅い

・手を加えなくても整った姿に育つ

・病害虫に強い

・植える場所の気候にあっている

・乾燥に強い

・剪定がしやすい

シンボルツリーは、家や庭の顔となる存在です。

手入れが簡単な木を選ぶことで、無理なく育てられ、庭全体の美しさも維持しやすくなります。

2.スペースや日当たりで選ぶ

シンボルツリーを選ぶ際には、庭の広さや日当たりの条件も考慮しましょう。

狭いスペースに大木にある木を植えると、頻繁に剪定が必要になったり、隣家や道路へはみ出してトラブルになる場合があります。

また、日当たりの条件も木の成長に大きく影響します。

日向を好む木や日陰でも育つ木など、木それぞれに適した環境があるため、それを理解した上で選びましょう。

スペースや日当たりで選ぶポイント

・成長スピードや樹形を考慮する
・あらかじめ植える場所の日照条件を調べておく
・隣家に近い場所に植える場合は常緑樹を選ぶ
・隣地ぎりぎりに植えない

適切な場所に適した木を植えて、長く楽しめる庭を作りましょう。

3.常緑樹か落葉樹かで選ぶ

シンボルツリーを選ぶ際、常緑樹と落葉樹のどちらにするかは、庭の雰囲気づくりや手入れのしやすさに関わります。

どちらが適しているかは、家の外観や庭のスタイル、住む人の好みによって異なります。

以下にそれぞれの特徴をまとめました。

常緑樹の特徴

・年中緑の葉を楽しめるる

・枯葉が一度に落ちないので掃除がらく

・適度な目隠し効果が期待できる

落葉樹の特徴

・季節ごとの変化を楽しめ、春の新緑や秋の紅葉など四季を感じられる

・冬に葉が落ちるため庭が明るくなる

・常緑樹よりやわらかい雰囲気の木が多い

それぞれの特性を理解した上で、自分の家の外観に合ったシンボルツリーを選ぶことで、庭全体の美しさを長く維持し、四季を通じて楽しめます。

4.季節感や収穫が楽しめるかで選ぶ

シンボルツリーを選ぶ際には、季節ごとの変化や実の収穫を楽しめる木を選ぶのもおすすめです。

季節の移り変わりを感じられる木は、庭に彩りを加えるだけでなく、果実の収穫も楽しめます。

また、果実や花に集まる鳥の姿も観察できるため、庭に自然の豊かさが感じられます。

ただし、花や実は落ちて地面を汚すこともあるため、こまめな掃除が必要です。

さらに、甘い果実は鳥だけでなくアリなどの昆虫も引き寄せるので注意しましょう。

けれども、季節ごとの変化や収穫を楽しめるシンボルツリーは、庭との関わりを豊かにし、四季の彩りや収穫の喜びをもたらしてくれます。

季節感を大切にしたい方におすすめです。

シンボルツリーのよくある質問

ここでは、シンボルツリーを植える際のよくある質問について解説します。

剪定のタイミングはいつがベスト?

一般的な剪定の時期は以下のとおりです。

落葉樹:冬の休眠期(12〜2月)
常緑樹:春(3月~4月頃)、秋(9月~10月頃)

ただし花の咲く木は、花が咲き終わった直後が適しています。

果樹を育てる際の注意点は?

果樹を育てる際のポイントは以下のとおりです。

・春から秋にかけて、しっかり水やりをする

・追肥、お礼肥えなどの肥料はこまめに施す

・実はこまめに収穫する

さらに、甘い果実は鳥や昆虫を引き寄せたり、腐って匂いを発したりする場合があるので特に夏は注意が必要です。

落葉樹と常緑樹、どちらが初心者におすすめ?

それぞれに魅力があり、一概にどちらが良いとは言えませんが、しいて言うなら初心者には、手入れが少なく済む常緑樹がおすすめです。

常緑樹は一年中葉がついており、目隠しや風よけの効果もあります。

落葉樹は四季の変化が楽しめますが、秋には落ち葉掃除が必要になります。

庭に季節感を取り入れたい方には落葉樹、手入れを簡単にしたい方には常緑樹が向いているでしょう。

まとめ

シンボルツリーは、家や庭に彩りと魅力を加え、全体の雰囲気を引き立てる重要な存在です。

初心者が育てやすいシンボルツリーを選ぶ際には、以下のポイントに注目すると良いでしょう。

シンボルツリーを選ぶポイント

・剪定や手入れのしやすさ
・スペースや日当たり
・常緑樹か落葉樹か
・季節感や収穫の楽しみ

各家庭のライフスタイルや家の外観に合った木を選び、長く愛着を持って育てていきましょう。

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