「社会人になって働く不安や緊張の大部分を解決できるのがOJTパートナー制度でした」と話してくれたのは奈良県内で戸建売上10年連続No.1のブランド・桧家住宅の展示場でアドバイザーとしてお客様をお迎えしている竹葉海翔です。新型コロナウイルスが流行しだした2020年入社ならではの不安や、仕事と資格試験の両立などで悩むことも多かったと言います。
2年先に入社した先輩であり、同じく桧家住宅アドバイザーであるOJTパートナー・市田香織とどのような1年を過ごし、営業の仕事を覚えて独り立ちしてきたのでしょうか。2人に当時のことを振り返ってもらいました。
竹葉 海翔(2020年4月入社・桧家住宅登美ヶ丘展示場アドバイザー)
家づくりにまつわる仕事がしたいと奈良県内の大学で建築学を専攻。地域に根付いた会社でお客様に深く関わる働き方を希望していたため、就職活動はハウスメーカーに絞って選考を受けていた。1日職場体験で受けた印象と、企業理念が自身の価値観に一致していたことから日本中央住販へ入社。
市田 香織(2018年4月入社・桧家住宅奈良展示場アドバイザー)
父が長年当社に勤めており、関わる人全てを幸せにしたいという「まるっとしあわせ」の精神を幼少時から聞いて育った。営業キャリアが5年になる頃に転職して日本中央住販へ。竹葉のOJTパートナーとなったのは入社3年目。一番年下として勤務することがほとんどだったため、自身にとって初めてのOJT担当だった。
新卒社員の体調の変化やメンタルに寄り添って進めるOJT
始めに、アドバイザー(営業職)の業務について紹介してください。
初めて展示場に来場いただいたお客様に桧家住宅というブランドを知ってもらうところから始まり、ご契約をいただけるよう住宅購入や生活での悩みを一つずつ解消していくのがアドバイザーの役割です。
OJTはどのような形で進めていくのでしょうか?
OJTでは1年間マンツーマンで伴走し、企業理念やブランドの特徴を理解することから始め、少しずつ接客方法を身に付けていきます。小さなステップをクリアしながら、お客様からご縁をいただけるアドバイザーになれるよう進めていきます。合わせて建築基準法などの必要な法律や社内業務を一緒に行いながら覚えていきます。
竹葉さん、入社時はどんな気持ちでしたか。
私が入社した2020年は新型コロナウイルスが流行し始めた頃だったので、入社まもなく休業期間があってどのように過ごしたらいいのかと不安に思っていました。その後は資格取得も目指していたので、疲労が溜まって辛い時期もありました。仕事と資格勉強をうまく両立できなかったんです。
パンパンに膨らんだ風船みたいで、いつ破裂してしまうんだろうと心配でした。SOSは早めに出してくれていたので、竹葉さんの体調を見ながらOJTを進められたのは良かったです。
OJTが始まって間もない頃から「今日は若干しんどい気がします」くらいのアバウトな感じでも耳に入れさせてもらっていました。上司というよりも距離の近いお姉さん的存在の先輩として支えてくださったので、相談もしやすかったです。
当時私は1時間半かけて電車通勤していて、市田さんが体調を心配して何度か車で自宅まで送ってくれたこともありました。社内でも相談などはしていましたが、車の中で他愛もない話をしたり、今思うと些細な不安も話したりして、ありがたい時間でした。
そんなこともあったね、懐かしい!
初契約がとれるまでの苦労と成長
OJTは、スムーズに進んでいったのでしょうか。
9月は、思うようにいかない時期でした。担当したお客様とうまくいかず、なかなかご縁がいただけずにいたんです。お話を進めていたうちのお1組は契約いただける運びになっていたのですが、お約束当日になって「白紙にしてください」と言われたこともありました。
新卒アドバイザーにとって、最初の契約をいただけるまでは焦りや不安を感じる自分との闘いの時期。どんな風に接するのが竹葉さんのプラスになるか、店長と2日に1回は作戦会議をしていました。OJTで後輩指導を担当するのが初めてだったこともあって、私も1人では不安だったんです。経験豊富な店長が指導、私は伴走と役割分担をしていました。お互い通常業務をしながらですが、業務で顔を合わせられないときには電話でその日の竹葉さんの様子を共有して関わり方を考えていたんです。
上手くいかなかった時期にお2人からもらった励ましの言葉ももちろんですが、「店長と、そろそろ厳しく関わっていこうかとも言っているんだよ」と市田さんがポロっと言ってくれたんです。私の指導についてそんなに考えてくださったことを知って、印象に残っています。
私は竹葉さん成長したなぁと感じるようになったのが、ちょうど9月頃からでした。展示場の準備物を先回りして用意しておいてくれるなどフットワークが軽くて、心遣いが劇的に良くなったなぁと嬉しくなりました。
ありがとうございます。思うようにいかなかった時期だったので、小さくても役に立てること・店舗の為になって還元できることはないかと考えて動くようになったんだと思います。
立ち回り方の変化を見て、私も店長も「何としても成果に繋げたい」と思いに駆られたな。そういった気遣いが11月の初契約につながったんだと思うと、輪をかけて嬉しかったです。
お客様への気遣いは、市田さんから学びました。例えばお飲み物を出す際、ご懐妊している方には「常温のを持っていってくれる?」などと一言添えてくれました。11月に初契約をいただいたお客様は、お話を進めている期間に娘さんがお誕生日を迎えたんです。その話を聞いた瞬間、「今展示場にあるもので袋詰めしてプレゼントをお渡ししよう」と動いていて。女性ならではの細やかな気遣いは近くで見て学べて勉強になったし、今も大切にしています。
初めてのお客様担当をきっかけに、独り立ちに向けた関わり方に変化
大きな目標であった契約を取れた後、OJTに変化はありましたか。
初契約が取れた後は、店長と相談して少しずつ手を離していこうと決めました。お客様とのご縁も嬉しく、竹葉さんはモチベーション高く働けていたので、秋以降は、以前の2倍くらいの業務を任せるようにもなりましたね。
業務量がグッと増えて、最初はしんどく感じました。でも、仕事を任せて終わりではなく、市田さんも自分の業務をしながら一緒に残って分からない部分は教えてくださるなどのサポートしてくれたので心強かったです。
たくさんの業務を任せる中で成長が加速していくのが見えました。今、Excel・PowerPoint・Wordなどの竹葉さんの処理速度はアドバイザーの中でも上位です。OJTが終わった今は同僚の1人として竹葉さんに振って依頼することがあります。
たくさんの業務を速くこなせるようになったのはOJT後半のおかげです。そもそも。市田さん自身が仕事が速い方だから、1年間近くでその姿を見られたことが大きかったと思っています。
業務量含めて、初契約を取れた前と後では、明確にサポート方法が変わったと感じていました。優しく見守る形だったのが、厳しさももって関わってくださるようになったので、OJT期間を終えて独り立ちするときに不安を感じることはありませんでした。
OJTを終えた後は1人でも仕事ができる状態にするという意味では、1年間はちょうど良い期間だと思っています。
3年目にOJTパートナーとして1年間新卒社員の目線で伴走したのは私にもプラスの経験。大らかな気持ちで仕事できるようになって小さなことで動じなくなったし、視野が広がって余裕ができました。
OJT後お2人は別店舗での勤務となったそうですが、その後はどんな関わり方をしているのですか。
普段はそれぞれの上司と相談しながら仕事を進めているので、直接ディスカッションなどすることはほぼありません。今は先輩・後輩ではなく竹葉さんを横列にいるチームメンバーの1人と認識しています。
今も他の方より距離が近く、頼りになる存在です。1年間面倒を見ていただいたので、お会いしたり一緒の業務をしたりするときには安心感があります。
そうなんだ(笑)。
最後に、改めて1年間のOJTパートナー制度の感想と、入社を検討している方にメッセージをお願いします。
新卒社員が学生から社会人になるのにすごくありがたい制度でした。1人の先輩と行動を共にしながら社会人とはこういう人なのかと間近で学ぶことができ、1年目の不安はこの制度のおかげで大部分を解消できました。
業務に全力で取り組めるよう手厚いサポートがあるので、夢をもって働ける職場として入社を検討してください。
想像している以上にがっつりと関わる制度です。どのパートナーも、先輩社員は上司としてというより伴走するスタイルで1年間走っていきます。先輩スタッフ側も学び直しになり人間的に大きくなれるので、全員パートナーになることを前向きに捉えて本気で取り組んでいます。自身をもって「大丈夫!」と言える制度なので、明るい気持ちで入社してくださいね。