「不動産って女性でも活躍できる?」
「女性が不動産で仕事をするためにはどうすればいいの?」
不動産業界は男性の割合が高い傾向があり、女性が不動産で働いていけるのか気になる方も多いでしょう。
本記事では女性が不動産で働くおすすめの理由や平均年収、不動産への就職活動に活かせる対策について紹介します。
最後まで読めば女性が不動産で働くメリットがわかり、不動産業界を目指す準備ができるのでぜひ参考にしてくださいね。
不動産は性別関係なく評価される
不動産は男女関係なく業績で評価される業界です。
成果主義の仕事なので性別や年齢、経験関係なく未経験者でも挑戦できる業界となっています。そのため、働きながら不動産の知識やスキルを学んでいけるのが魅力。結果を出せるようになれば女性にもおすすめの仕事です。
また、家や土地の売買などの不動産営業職であれば年収1,000万円以上も目指せるでしょう。
男性社会といわれる不動産業界でも実力で評価してもらえるため、女性で稼ぎたい方やバリバリ働きたい方にもおすすめです。
不動産で仕事をする男女の割合
不動産で働く男女の割合は男性が6割、女性が4割となっており、男性のほうが多く女性は少ないのが特徴です。
2022年に総務省統計局が発表した、労働力調査での不動産業界に勤めている人の割合では以下のようになっています。
全体 | 男性 | 女性 |
141万人 | 83万人 | 58万人 |
参照:労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の要約
2014年より不動産業に就職する女性は増加しており、不動産業界の人気も上がってきています。近年は男女比の割合は変わりないので、不動産業界は女性でも働き続けやすい業界といえるでしょう。
参照:公益財団法人不動産流通推進センター「2023不動産業統計集」
不動産で働く女性の平均年収
不動産はさまざまな職種があるので、仕事内容によっては年収も変わってきます。ここでは、不動産の職種別に女性の平均年収について解説します。
不動産業界内の女性の平均年収額の目安は以下の通りです。
職種 | 20代の年収 | 30代の年収 |
不動産仲介 | 397万円 | 450万円 |
プラント・設備設計 | 338万円 | ー |
設計・開発 | 469万円 | 432万円 |
用地仕入れ | 497万円 | ー |
施工管理・設備工事 | 353万円 | 570万円 |
アセットマネジメント
プロパティマネジメント |
467万円 | 548万円 |
参照:マイナビAGENT
30代になると経験値が多くなるので、年収が上がりやすい傾向です。国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、令和5年における女性の平均年収は316万円となっており、不動産で働く女性は平均値より高いのがわかります。
不動産は知識や専門性を必要とする仕事なので、宅建などの専門資格を所持していれば資格手当の支給もあります。また営業職だと成績次第でインセンティブが得られるので、女性の平均年収より高くなりやすいといえるでしょう。
成果次第では女性でも高収入が狙える
不動産で働くメリットは、女性でも頑張った分だけ個人にインセンティブが還元されるので高収入を狙いやすいです。
たとえば売買仲介や住宅営業、土地を開拓するディベロッパーなどの仕事は契約が取れれば大きな成果につながります。
住宅や土地の取引は高額なので個人に支給されるインセンティブも多額になるでしょう。営業成績によっては年収1,000万円を目指すのも夢ではありません。
また、不動産は宅建や不動産鑑定士などの専門資格を所持していると、資格手当が支給される会社もあるので給与が上がりやすいでしょう。
住宅営業や売買などの営業職だと個人の成績次第でインセンティブがもらえるため、女性でも高収入を狙えますよ。
不動産で活かせる女性の強み3選
不動産で女性が働く際に活かせる強みが3つあるので紹介します。
- お客様に警戒されにくい
- お客様の気持ちに寄り添いやすい
- 臨機応変な対応ができる
では1つずつ解説していきます。
1.お客様に警戒されにくい
不動産で働く女性はお客様から警戒されにくいです。
不動産は1つの案件で大きな金額が動くので、住宅売買や家探しなどに慎重になり、警戒するお客様が多いです。また、人によっては押し売りされるのではないかという不安を感じてしまう可能性も。
女性スタッフであれば、女性ならではのやわらかい雰囲気でお客様の警戒心をほどきやすくします。また、女性のお客様は同性に対応してもらえる安心感も感じるでしょう。
警戒心がとけるとお客様は住宅に関しての悩みを相談しやすくなります。お客様の話を親身に聞くと信頼も得やすくなるので、成果にもつながりやすいですね。
女性がもつ柔和な雰囲気でお客様に安心してもらいやすいのは、不動産で働く女性の強みといえるでしょう。
2.お客様の気持ちに寄り添いやすい
女性は細かな気配りや気遣いができるので、不動産で働く際にお客様の気持ちに寄り添った対応をできるのが魅力。
たとえば物件案内の仕事では女性視点での提案ができますよ。女性で一人暮らしの部屋を探しているお客様であれば、セキュリティ付きの物件や治安のよい街をおすすめできます。
また女性一人だと買い物が多くなった際に持ち運びが大変なので、近くにスーパーやコンビニがある物件も紹介できるでしょう。
女性だからこそ同性のお客様のニーズや不安になる点、気になる点を想像して、親身に対応できます。その結果、安心感と信頼感を与えて成約にもつながりやすくなります。
3.臨機応変な対応ができる
臨機応変に対応できる能力も女性が不動産で働く際に活かせる強みです。
不動産は高額商品がほとんどで、些細なことでもお客様からクレームが入ったり、トラブルになったりすることもあります。そのときに対応が遅れてしまうとお客様からの信頼を失い、大きな損失になりかねません。
トラブルを解決するためには、適切な判断で実行する対応力が求められます。女性はその場の状況に応じて問題に対処する柔軟性をもっているので、解決するために迅速な対応ができるでしょう。
女性の臨機応変な対応力は不動産での仕事にも活かせるので、評価のポイントにもつながりやすいです。
不動産への転職時にチェックしておきたい3つのポイント
女性は結婚や出産などのライフイベントによって働き方が変化しやすいので、不動産に転職する際に把握したい3つのポイントをチェックしておきましょう。
- 出産後も働けるか
- 休日は取りやすいか
- キャリアアップできるか
では1つずつ詳しく解説していきます。
1.出産後も働けるか
出産後も不動産に復帰して働きたいと考えているなら、産休や育休制度をしっかり取得できる環境が整っているのかどうかも確認しましょう。
会社によっては制度があっても取得しにくい雰囲気の会社もあります。出産後でも働き続けたい場合、復帰して働いている女性がいるかどうか、産休や育休の取得率など事前にしてチェックしておきましょう。
女性の中でも不動産の仕事と子育てを両立している方は多いので、産後も働きやすい会社を調べておくのがおすすめです。
2.休日は取りやすいか
不動産を選ぶ際には、休日がしっかり取れる会社かどうかも事前にチェックしましょう。
長時間の残業や休日出勤が多いと疲労が溜まり続けてしまいます。十分に休めないと身体やメンタルを壊してしまう恐れもあるので、年間休日や勤務形態は調べておくのが大切です。
多くの会社は週に2日は休みを取れますが、会社によって月に6〜8日休みの会社もあれば繫忙期は1週間に1日しか休めない会社もあります。
しかしゴールデンウイークやお盆休み、年末年始といった長期休暇は、お客様が帰省や旅行などで不動産を検討される方が少ないため、まとまった休みを取れる会社も多いです。
会社によって勤務形態は異なるため、休日の取りやすさや労働時間、年間休日などをチェックし、長く働いていける不動産を見つけるようにしましょう。
3.キャリアアップできるか
女性の昇進のしやすさも不動産の転職選びにおいて大切です。
不動産業界は男性が多く、女性の昇進率が低い会社もあります。キャリアアップを目指す女性にとって、女性でも管理職に就けるかどうかは重要です。そのため、前もって女性の管理職の実績を調べておくのもよいですよ。
男性中心のイメージの強い不動産業界でしたが、現在では女性が活躍できる不動産も多いので、役職に就きやすい環境が整備されている会社を選びましょう。
女性が不動産転職を成功させるための3つの対策
女性が不動産へ転職するための対策をしておけば、成功確率も上がりやすくなります。
以下3つの対策を紹介するので参考にしてください。
- 資格を取得する
- 日頃からスキルアップに努める
- キャリアプランを明確にする
では1つずつ紹介していきます。
1.資格を取得する
女性が不動産に転職を成功させるためには、資格を所持していると優遇されます。不動産にはさまざまな資格があるので、資格をもっておけば業務の幅が広がって給与も上がりやすくなるでしょう。
不動産に関するおすすめの資格は以下の通りです。
資格 | 種類 |
宅地建物取引士 | 賃貸や売買契約の際に必要な資格。重要事項の説明など宅建士にしかできない独占業務がある。 |
マンション管理士 | アパートやマンションの管理や環境を整えるためのアドバイスができるようになる資格。 |
ファイナンシャルプランナー | 不動産や社会保障、税金や相続などお金に関する知識を有する資格。住宅ローンや資産形成の相談に役立つ。 |
住宅ローンアドバイザー | 不動産購入の際に住宅ローンについてアドバイスができる資格。 |
土地家屋調査士 | 不動産登記の専門家として、お客様の代わりに登記の手続きに必要な調査や測量をおこなえる資格。 |
賃貸不動産経営管理士 | 入居者へのサポートやトラブル対応、設備点検など賃貸住宅の管理業務をおこなえる資格。 |
上記のような資格を保有していると、資格所有者にしかできない業務もあるので、不動産への転職には役立ちます。
不動産は難易度の高い資格が多いので、取得するには時間がかかるかもしれません。しかし、資格をもっていれば不動産の就職に有利になるのでおすすめです。
2.日頃からスキルアップに努める
日頃からスキルアップに努めると不動産への転職もしやすくなります。不動産で活かせるコミュニケーション力や提案力、パソコンスキルなどは仕事をするうえで必要なスキルです。
たとえば不動産仲介や売買などの営業は、お客様から信頼を得られないと成約にはつながりません。お客様の要望をヒアリングし、ニーズに沿った提案ができれば成約してもらえる確率は上がります。
また不動産は物件情報の更新や契約書の作成などの事務仕事もあるので、Excel操作などの基本的なパソコンスキルは身につけておくと急な業務にも役立つでしょう。
スキルを得るのには時間もかかるため、日々磨いておけば不動産への転職が叶いやすくなります。
3.キャリアプランを明確にする
入社後のキャリアプランを明確に決めておくと、自分にぴったりの転職先を見つけやすくなります。
女性は結婚や出産などのライフスタイルの変化があった際に、退職したり雇用形態が変化したりするので、企業にとって採用の際に懸念材料になる可能性があります。そのため、キャリアプランを明確にして伝えるのが重要です。
たとえば以下のように前向きなキャリアプランを伝えられると、採用にもつながりやすくなるでしょう。
- 結婚や出産などライフスタイルが変化しても仕事を続けていきたい
- 将来は管理職に就いてバリバリ働きたい
- 資格を活かした職種に就きたい
不動産でのキャリアプランをしっかりとイメージして話せば、面接時にもよい印象を与えられるので転職が成功しやすくなります。不動産へ転職する際には、事前に自分の考えや働き方をまとめておきましょう。
まとめ
本記事では不動産業界への転職を悩んでいる女性に向けて、不動産が女性におすすめの理由や転職するための対策などを紹介しました。
不動産はやればやるほど個人の報酬につながるので女性でも高収入が狙えます。また、女性ならではの視点ややわらかい雰囲気を活かして働けるので、不動産は女性でも活躍できる業界といえるでしょう。
自分にぴったりな不動産へ転職するためには資格を取得したり、日頃からスキルアップに務めたり日頃から行動し続けることが大切です。
本記事を参考に、不動産への知識やスキルを身につけて転職を成功させましょう。